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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

果物の王様・ドリアンを
日本の食卓に届けたい

 

中国では空前のドリアンブーム!

 
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宮地 セーター一筋35年のアパレルのプロが、どうしてまったく畑違いのドリアンを扱うことになったのでしょう?
 
宮武 アパレルの仕事で知り合った中国の友人がタイに移住した際、日本でも事業をしたいと打ち明けられ、共にKDAトレーディングを立ち上げる運びになったのです。取り扱う商材を模索したところ「最終的にドリアンが良いのでは」という結論に至りました。現在はその友人がタイでドリアンを管理してくれています。
 
宮地 最初から「ドリアンの輸入・販売会社をつくろう」という風に話が始まったわけではなかったのですね。
 
宮武 ええ、そうなんですよ。ただ昨今、中国では空前のドリアンブームが巻き起こっていまして。非常に魅力のある商材であることは確かなんです。
 
宮地 先ほど、上海で会社を設立されたとうかがいました。宮武社長は、中国にお詳しいのでしょうか。
 
宮武 実は就職をする前、中国に留学をした経験があったんです。帰国後、六本木のアパレル企業に就職しまして、営業を経験した後、私の中国語のスキルが見込まれて生産管理の仕事を任されました。その後は先ほどお伝えしたように、婦人服のOEMを手がける会社を上海で設立したんです。ですから、上海での生活も30年近くになりますね。
 
glay-s1top.jpg ドリアンを輸入している様子
ドリアンを輸入している様子
宮地 六本木も上海も、ファッションの発信地ですよね! そして中国ではドリアンが流行の最前線ということで、ドリアンに白羽の矢を立てたということですか。
 
宮武 おっしゃる通りです。中国は世界一のドリアン消費国で、ドリアンはパイナップルやマスカットと肩を並べるほどメジャーな果物として愛されているんですよ。
 
宮地 国民的な果物になっているわけですか。日本では考えられないですね・・・(笑)。
 
宮武 そうですよね。しかもフルーツとして楽しむだけでなく、ドリアンピザやドリアン鍋といった具合に、食べ方のバリエーションが豊かなんです。個人消費はもちろん、大手飲食チェーンにまで幅広く需要があるんですよ。先日はクレーンゲームの景品になっているドリアンさえ見かけました(笑)。
 
宮地 ゲームセンターにも台頭するとは! それだけ中国の方々にとって身近な果物になっているのですね。