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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

感謝の気持ちで取り組む
女性中心のビルメンテ

 

感謝の気持ちを胸に、前向きに取り組む

 
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水野 いったい何がきっかけで鈴木社長の考え方が変わったのでしょう。
 
鈴木 当時は嫌々働いていた私ですが、周りのスタッフが毎日楽しみながら頑張って働いている姿を見て、やがて、こんなマイナスな気持ちで働いている私は最低の人間だと感じるようになりました。そしてある時、周りの方から「なんでもいいから感謝の気持ちを持って生きてみなさい」とアドバイスをいただいたんです。すると、私の心に変化が表れ、お客様の大切な建物をお掃除させていただいている。しっかりきれいにしてお返ししようという感謝の気持ちに変わったんです。こうして次第に仕事に熱中するようになり、同時に清掃の技術も身に付きました。何事も日々の積み重ねが大事、気持ち一つで生き方は変わるということを、身をもって実感しましたね。
 
水野 確かに、どんなことでも前向きに取り組めば、人生はいい方向に進むものですよね。
 
鈴木 おっしゃるとおりです。やがて、40歳を過ぎた私は自分のためだけでなく社会のために何ができるだろうと考えるようになりました。そんなとき、あるNPO法人の代表の講演に参加しまして。世の中には居場所を見つけられず苦しんでいる女性がたくさんいる。それぞれの立場でサポートしてほしいというお話を聞き、大きな刺激を受けたんです。
 
水野 なるほど。それが姫龍美さんの設立につながるわけですね。
 
鈴木 はい。私がやりたいことを成し遂げるには自由に動ける権限を持たなければと考え、夫の会社とは別に弊社を立ち上げました。
 
 

美しい仕上げは細部までの心遣いに宿る

 
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水野 それでは、あらためて鈴木社長がお仕事で心がけていることを教えてください。
 
鈴木 スタッフ一人ひとりには得意なことも不得意なこともあります。でも、私たちが常に忘れないのは「ここのお掃除をさせていただいているからには、絶対に妥協しない」というポリシーです。美しい仕上げは細部までの心遣いに宿ります。不思議なことに、そう思いながら仕事をするだけで拭いた場所の輝き方が変わるんです。
 
水野 見えないところまできれいにしよう。そう考えながら掃除をすると明らかに仕上がりがよくなりますよね。お客さんの満足感が高くなるのも当然ですよ。ビルメンテナンスの現場が嫌いだった鈴木社長が、「こんなところまできれいにしてくれたんだ」とお客さんに感激してもらえる清掃ができるようになった。人は変わろうと思えば変われるものだと、あらためて実感しましたね。
 
 
 
 

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