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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

感謝の気持ちで取り組む 女性中心のビルメンテ
株式会社姫龍美 代表取締役 鈴木奈津子

 
プロフィール ビルメンテナンス会社を経営する夫に誘われ清掃の仕事を始めたものの、苦手意識が強く悩んでいた。考え方を変え、感謝の気持ちを胸に前向きに取り組むことで、清掃の仕事に熱中し技術を身に付ける。2023年8月に(株)姫龍美を立ち上げ、現在は誰もが安心して生きることができる土台、生活の受け皿になれる場所を目指し励んでいる。【ホームページ
 
 
 
女性が経営し女性スタッフが中心という珍しいビルメンテナンス会社、株式会社姫龍美(きりゅう)。代表取締役の鈴木奈津子氏は、最初は清掃の仕事が苦手だったという。しかし、周りの人からのアドバイスをきっかけに考え方に変化が表れ、次第に仕事に熱中するように。2023年8月に同社を立ち上げ、妥協せず細部まで丁寧に清掃することを心がけている鈴木社長に、仕事にかける思いやこだわりについてうかがった。
 
 
 

女性中心のビルメンテナンス会社を起業

 
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インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 愛知県津島市に拠点を置き、ビルメンテナンスを手がける株式会社姫龍美さん。この業界で女性経営者はとても珍しいですよね。さっそく、事業内容を詳しく教えていただけますか?
 
鈴木 昨年2023年8月に設立した弊社は、床・壁・窓・エアコン・換気扇などあらゆる場所の清掃を行っています。エリアは東海三県が中心で、お客様は飲食店やクリニックなど幅広いんです。経営者の私が女性であるだけでなく、スタッフもほとんどが女性なので、美容サロンなど男性には頼みづらい店舗の清掃も安心してお任せください。
 
水野 女性らしい気遣いで店舗やオフィスをきれいにしてくださると、お客さんも毎日の仕事が快適になると思います。でも、どうして鈴木社長は女性中心の会社を起業したのでしょう。
 
鈴木 それは、女性が働きやすい職場づくりをしようと決意したからです。私は5年前、37歳で夫が経営するビルメンテナンスの会社を手伝うようになりました。夫から誘われたときは事務のサポートをするつもりでOKしたんです。ところが、夫は私の返事を違う意味で解釈し、気が付くと嫌いだった現場の清掃をさせられていました(笑)。
 
水野 えっ、ビルメンテナンスの仕事が嫌いだったんですか(笑)?
 
鈴木 はい、清掃は男性の仕事で女性の自分がやることではないと、勝手に決めつけていたんです・・・。私は「現場に出るなんて一言も言ってない」「私にできるわけがない」「仕事を覚えるつもりもない」と言い張って、夫と大ゲンカを繰り返しました(笑)。
 
水野 これは驚きました。イキイキとしている今の鈴木社長からは想像もできないお話です。
 
 
 
 

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