クリス　ほかにも近藤代表が運動指導を行ううえで、心がけていることを教えていただけますか？
 
近藤　お客様一人ひとりに合ったオーダーメイドの運動メニューや、一人では運動習慣が続かないという方のためのアフターフォローの充実といった親身なサポートを行うことも心がけています。特に仕事をしている社会人のお客様は、なかなか教室に通う時間が取れないという方も多いですからね。そこで、お家でもできるようなエクササイズメニューなどもご提案しています。
 
クリス　運動不足に悩んでいる人にとって、近藤代表のようなプロの立場から親身にサポートしていただけるのは心強いでしょうね。
 
近藤　ありがとうございます。ただ、何度も言うように、運動する際は自然な動きを意識することが大切です。例えば、運動が苦手な方や高齢者の方向けのメニューとして、膝を床につけて行う腕立て伏せや、イスに座って行うエクササイズなどもよく見受けられますよね。でも、膝を床につけたり座ったりすると、先ほどもお話ししたように筋膜の連動が遮られてしまい、全体のバランスが悪くなってしまうんです。ほかにも、ウォーキングもただ歩いて歩数を多くすれば良いというわけではありません。我流ではなく、正しい姿勢で歩くことが大事なんですよ。
 
クリス　歩数はウォーキングをするための、ひとつの目標になるものだと思います。でも、そればかりに気を取られてしまってはダメなんですね。
 
近藤　おっしゃる通りです。健康のために犬の散歩をしているという方もよくいらっしゃいます。でも、ほとんどの場合、犬が先行して人間を引っ張りますよね。そうすると、前に引っ張られるため身体が前傾姿勢になり、正しい運動ではなくなってしまうんですよ。そのような歩き方ばかり続けていると、身体に負担がかかり、膝や腰の痛みなどにもつながってしまうんです。
 
クリス　なるほど。しっかり運動をしているつもりでも、正しい運動ができているかどうかで健康が左右されるわけですね。