タージン　大阪市西区で鍼灸・あん摩等の施術を行う「気水の泉」さん。開業は2024年とうかがっています。
 
後藤　はい。私は不動産、ハウスクリーニングの仕事を経て、24歳でリフォーム会社を立ち上げました。事業は好調でしたが、視力が極度に落ち続けたため現場から退き、バーの経営を始めたんです。その13年後、全盲になったのを機に閉店し、国家資格を取って今に至ります。というのも私は、子どもの頃にひどい喘息で、いろいろな方にお世話になったんです。その後失明したとき、こんな自分でも人を幸せにできることはないかと自問自答した結果、あんま・鍼灸師を目指すことにしたんです。
 
タージン　辛い境遇の中、懸命な努力で開院されたと。失明したときは精神面でも辛かったでしょうし、並大抵のご苦労ではなかったと思います。にもかかわらず、すごいバイタリティですね。幼少時から病気で苦しんでこられたからこそ、患者さんの“痛み”もよくわかるでしょう。
 
後藤　そうですね。病院生活も人一倍長いですし、この仕事に就くために学校に通っていたときはボランティアで老人ホームにも行き、高齢者の方々が抱えている心の問題も知りました。そうした経験を活かして、一人ひとりに真摯に向き合い施術をしています。
 
タージン　患者さんに寄り添う気持ちが伝わってきますよ。
 
後藤　ありがとうございます。施術では顔のむくみ・たるみの改善や、リフトアップに有効な美容鍼灸が人気ですよ。あんまや鍼灸、指圧、マッサージのほかにも、健康維持のための運動方法の指導もしております。
 
タージン　これからも地域の方々の身体の悩みを改善して、たくさんの方々を助けてあげてほしいです。