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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

福祉の心で寄り添う
元介護士の遺品整理

 

長年の介護職経験を活かして独立へ

 
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矢部 それでは、西村代表のこれまでの歩みと遺品整理業界に入ったきっかけを教えていただけますか?
 
西村 私は神戸市以外では暮らしたことのない生粋の神戸っ子で、ずっとこの街で生きてきました。先ほども少しお話ししたように、シングルマザーになり2人の息子を育てる中、地元レストランの店長をしながらほかに3つの仕事を掛け持ちしていて、その際に介護の仕事を紹介されて福祉業界に入ったんです。
 
矢部 日本でシングルマザーって本当に大変・・・。そんな状況でも前を向いて歩んできた西村代表は、同じ女性として誇らしいですよ! 福祉の仕事を紹介されたのも、温かいお人柄があってのことだと思います。実際に始めてみていかがでしたか?
 
西村 最初は少し抵抗があったので、お試し期間として1週間だけ働いてみたところ、ハマってしまって結局長い間介護職に従事しました(笑)。その後は介護の経験を活かし、高齢者の方に寄り添う遺品整理の事業を始めたんです。息子たちに将来迷惑をかけたくない思いもあって独立は常に意識していたので、思い切ってLionieを創業しました。
 
矢部 介護職を長年経験してきた西村代表が遺品整理をしてくださるのは、依頼者さんも安心だと思います。そんなLionさんの事業内容についても教えていただけますか?
 
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西村 遺品整理、生前整理、不用品回収を手がけています。遺品整理は、ただものを片付けるだけではありません。亡くなった方の思い出を整理し、尊重しながら進めていく大切な作業です。それは、亡くなった方と共有した時間や感情、そしてその方のご生涯を振り返る機会でもあります。悲しみや喪失感と直面させられることもあるものの、同時に愛と感謝の思い出に触れることでもあるので、とてもやりがいのある仕事ですね。
 
矢部 物品一つひとつにも歴史があって、過去のエピソードや大切な瞬間が詰まっているものですものね。生前整理と不用品回収は少し似た印象を受けます。どういった内容ですか?
 
西村 私は常に福祉の気持ちで各業務に取り組んでいるので、生前整理は、これまでの人生を整えて未来を楽にするためのお手伝いだと思っています。不用品回収は個人様だけでなく介護施設などの法人様からも承っていて、処分に困っている物品を回収にうかがうシステムです。