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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

探求心が育てた有機野菜
都市農業の生き方伝える

 

不断の工夫で開発した新スチーム農法が力に

 
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奥様の敏子さんと二人三脚で野菜づくりに取り組んでいる
亀山 池上農園さんは有機栽培だけでなく、独自の工夫を加えた農法を実践されているとも聞きました。どんな特徴があるのしょう?
 
池上 農園内に生えた雑草をスチーム処理して圃場にすき込み、堆肥として活用しています。外から有機質資材を持ち込む必要がないので、SDGsの観点からも無駄がない方法と言えるのではないでしょうか。また、炭やもみ殻堆肥、魚粉、サンゴミネラルなどを混ぜ込んだ土壌にスチームをあて微生物を活性化させる土づくりを続けています。これを池上式新スチーム農法と名付けました。
 
亀山 雑草を邪魔扱いするどころか、そんなふうに役立てることができるんですね。今や農業はバイオ技術の応用も盛んで、最先端じゃないですか。私が学生時代、近くに農業高校があり、恩師の先生や野球部の監督も「あと20年もしたら農業の時代がくる」と言っていましたよ。
 
池上 亀山さん、よくご存じで、嬉しいです。せっかくですので、当農園の野菜を試食してみませんか?
 
亀山 それはもう、喜んで! 収穫したその場でいただけるのは役得ですね。では小松菜を・・・うん、噛んだらすぐに次が欲しくなり、どんどん食べてしまいますよ。そういえば、こちらでは農業体験ができる機会もあるのだとか?
 
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池上 はい、近くの小学校の3年生が年に数回やって来て種まきや収穫を体験してもらっているほか、近隣の皆さんも時々圃場にお招きして、オーガニック農業への理解を深めていただいています。就農を考えている方向けの研修も行っていますよ。
 
亀山 都市農業を円滑に営む意味でも、農業の将来を支える意味でも大事な取り組みですね。ふと思ったのは、地域のスポーツチームに所属する人たちに農作業を手伝ってもらうのはどうですか? きっと体は強いから役に立ちますよ(笑)。お土産に野菜をいただいたら、働く側も嬉しくてWin-Winでしょう。
 
池上 それ、いいアイデアですね!
 
亀山 最後に、お隣にいらっしゃる奥様の敏子さんにも、一つお聞きしましょう。一番近くで見ていて、池上代表はどんな方ですか?
 
池上(敏) 長く一緒にいるので考え方が似ているのか、私がこうしたいと思っている方向にどんどん進んでくれて、嬉しいですね。何か選択を迫られるたび、普通は選ばないほうを選んだ結果が現在につながっているんだと思います。
 
亀山 地域の皆さんとの共存・共生に努力しつつ、自らも変化・進化を続ける姿勢が素晴らしいです。これからも皆さんにおいしい野菜を届けることで、大人も子どもも元気にしていってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
何か選択をしなくてはいけないときは、大変なほうを選ぶようにしています。苦労を重ねながら、いいほうに転がっていくような感覚が楽しいですね(笑)。
(池上義貴)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 炭育ち 池上農園
■ 所在地 〒651-2137 兵庫県神戸市西区玉津町出合377-2
■ 事業内容 農園の管理・運営
■ 設立 平成24年
■ 従業員数 4名
■ ホームページ https://ikegaminouen.com