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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

多彩な要素を秘めた
コワーキングスペース

 

独立したい人を支援する場としての役目も

 
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吉井 事業の中心はTAKE A NAPの運営ですか?
 
村上 はい。ただ、場所を提供するだけでなく、仕事を通してやりたいことのお手伝いすることも仕事の一つです。私は学生時代、料理に関わる専門学校を志すも、家庭の事情で進学を断念しました。結婚前からその話を聞いていた夫は、女性や子どもたち、家族の“働くこと”全般のサポートができるよう、起業を目指した経緯もあります。今は、夫の紹介で世界中の方と文化や料理に関わるイベントを主催し、地域で料理教室開催を目指す先生ともつながり、お料理教室を開催できるようになりました。

吉井 ご主人がコンサルタントさんなら、さまざまな業種の方とつながりができますもんね。
 
村上 そうですね。何かを始める際は、まずは必要最小限の準備で始める方法を、相談しながら一緒に考えます。起業と言うとものや技術、場所、さらに、あれもこれも足りないと懸念し、「きっかけさえあれば」と過ごされている方が多い印象です。そこで、ご本人が足りない・できないと思われている部分を、夫を中心としたチーム、TAKE A NAPが補います。マーケティングにおいても、Webサイトの構築やシステム開発といった不足面を他の人に補ってもらうことも大事ですよね。場所も仲間も道具も準備が整えば、あとはご自身が得意なことに集中し、自走していただくのみです。
 
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吉井 TAKE A NAP自体が、コンサルティングの役に立つこともあるのでは?
 
村上 利用者様も参加可能な交流イベントや営業力を強化するためのセミナーを開くこともあります。また、何か伝えたいことや試してみたいことがある方には、ご自身でワークショップなどのイベントを主催してもらうことも可能です。集客や当日の運営まで、必要な範囲をうかがい、お手伝いやご協力をいたします。自分たちも、なるべく参加して学ばせていただくんです。
 
吉井 お集りの皆さんに畳のスペースで寛いでもらえるのもいいですね。
 
村上 そうなんです。TAKE A NAPは、そもそも普通の民家で、廃材を再利用するなど、楽しみながら自分たちでリノベーションしたんですよ。昔ながらの地域の仕事に貢献したい思いもあって、床を張り替えた際に出た古い畳も畳屋さんで再加工していただき、毎年、畳表替えをお願いしていきます。