修業時代に培った経営のノウハウ
伊藤 私は自動車工場を営む家に生まれ、大学卒業後は修業を兼ねてトヨタのディーラーに就職しました。私が入社してすぐに新しく改善チームが立ち上がりまして、まだ右も左もわからない状況にも関わらず、コアメンバーとして配属され驚きましたよ(笑)。
八重樫 入社してさっそく、重要な仕事を任されたんですね。
伊藤 はい。工場の業務改善などに力を注ぎました。利益を求める会社側と、効率よく稼ぎたい現場の人たちとの間を取り持つ立場で苦労しましたね(笑)。当時の上司である弓削攻常務取締役様には、大変お世話になりました。この方は後に、トヨタモデリスタインターナショナルの社長に就任する方です。トヨタでは約6年間勤務し、退職後は父が営む自動車整備工場に入社しまして、そこで20年ほど勤めた後独立したんです。
八重樫 長く勤めていたのに独立しようと思われたのはなぜでしょうか。
伊藤 トヨタのディーラー時代に人をまとめる立場を任され、経営者目線が培われました。それで経営について夢や希望を抱き、いつか実現したい! できるかもしれない! と考え始めました。何よりも“風の時代”の自由に変化していける流れの中で、自分らしく生きる姿を見てみたいと思い、良き流れをつかむために独立しようと思ったんです。それで最も運気の良かった2022年の1月11日に、弊社をスタートしました。