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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域に愛される味を守り
革新を目指す和菓子職人

 

次世代を育てて和菓子業界を活性化

 
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畑山 白穂さんの人気商品「あんどーなつ」は、これまでつくってきた和菓子から大きく一歩踏み出した逸品だと思います。今後の展開はどのように考えていますか?
 
新澤 「あんどーなつ」は、アパレル業界からFCで売りたいとご要望があり、今年2022年3月にFC店舗として、あんどーなつ専門店「あんでぃ」をプロデュースする運びになりました。私自身がもともと和菓子職人に魅力を感じていたわけではないタイプの人間ですから、仕事の幅を広げて、もっと多くの人が魅力に感じる職業になるように、和菓子業界の枠を超えてさまざまなことにチャレンジしていきたいですね。
 
畑山 洋菓子職人はパティシエと呼ばれ、エレガントできらびやかなイメージがある一方、和菓子職人は、どうしても地味な印象を抱かれがちですよね。
 
新澤 私もそう思います。「菓匠庵 白穂」はこれまで通り、地域への恩返しを和菓子で担う地域密着型のブランドとして注力し、地域雇用や地元の食材使用も積極的に行っていきます。いっぽう、今年の4月に新業態として立ち上げた株式会社SHIRAHO PLUS(シラホプラス)では、コンサルティング業やプロデュース業、そして和菓子職人を育てるための講師業として、全国や世界にも飛び回りながら活躍の場を広げていきたいです。
 
畑山 素晴らしいお考えですよ! お父様から引き継いだ伝統を重んじつつ、和菓子業界のイメージを変えていくための革新にも着手していくと。和菓子職人と社長業をしっかり両立していて、技術とビジネスの二刀流ですね。
 
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新澤 32歳の時にパリで和菓子講師をした経験があり、そのときに世界の広さを目の当たりにして衝撃を受け、価値観が変わったんですよ。それから東大阪に拠点を置きつつ、弟子をはじめとする若い世代の子が羽ばたいていけるような和菓子業界にしていこうと思い立ちました。
 
畑山 どの業界も次世代の育成は欠かせません。講師業は現在も行っているのですか?
 
新澤 材料メーカーの新商品開発や、製菓学校、大学で教えています。毎年1人新規採用をすると決めているので、必然的にビジネスも拡大していく必要性があり、バランスを保ちながら私が楽しいと思える範囲で精進します。
 
畑山 アイデアも行動力もある新澤代表のような方は、今後も成長し続けていくと思います。東大阪市から和菓子の世界チャンピオンを目指してください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事の楽しさは、大きな目標をもってチャレンジし、厳しいことや大変なことを乗り越えたその先にあるものだと思っています。
(新澤貴之)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社菓匠庵白穂
■ 本社 〒578-0942 大阪府東大阪市若江本町1-4-21
■ 事業内容 和菓子の製造・販売
■ 創業 昭和56年年6月
■ 従業員数 28名
■ ホームページ https://www.shiraho.biz