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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

板金加工の技術を活かし 防災核シェルターを製造
直エンジニアリング株式会社 代表取締役社長 古谷野里香

 
プロフィール 茨城県出身。学業終了後、父が創業した直エンジニアリング(株)に入社。病院や介護施設などで使用する非常用発電機などの設計を担当し、数多くの実績を積んだ。その後、父の後を継ぎ、同社の代表取締役社長に就任する。2014年頃から社内で立ち上がった防災核シェルターの開発プロジェクトを推進。2021年より一般家庭普及用の防災核シェルターの製造・販売を開始した。【ホームページ
 
 
 
これまで大規模な災害に幾度も襲われてきた日本。さらには世界で唯一の被爆国であり、また原発事故による苦い経験もある。しかし、それほどの被害を受けてもなお、防災シェルターの普及率は非常に低い。そんな中、一般家庭でも設置しやすいシェルターを開発したのが直(なお)エンジニアリング株式会社だ。同社が開発したシェルターとは一体どんなものなのか、代表取締役社長の古谷野里香氏と専務の古谷野喜光氏に話を聞いた。
 
 
 

一般家庭向け防災核シェルターを製造

 
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インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 茨城県結城市で製造業を営む直エンジニアリング株式会社の古谷野里香社長と、古谷野喜光専務のお二人にお話をうかがいます。こちらでは、防災核シェルターを製造なさっているそうですね。とても珍しいお取り組みなので、本日はお話をお聞きするのが楽しみです!
 
古谷野(里) ありがとうございます。弊社では、「CRISIS-01(クライシス・ゼロワン)」という一般家庭向けの核シェルターの製造・販売を行っています。
 
宮地 核シェルターと聞くと、よく映画などで見るような硬く無機質なイメージでした。でも、これはとてもスタイリッシュでおしゃれな雰囲気です。こちらは地上に設置するタイプなんですね。核シェルターは地下につくるものだとばかり思っていました。
 
古谷野(喜) 確かに、地下につくられた堅牢な施設というイメージが一般的ですよね。ただ、地下につくるとなると地盤の関係で難しい場合もあり、相応のコストがかかります。そこで弊社では、一般家庭にも普及しやすいように地上に設置するタイプのシェルターをご提案しているんですよ。
 
宮地 なるほど。御社のシェルターについて、ますます興味が沸いてきました!