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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

毛細血管のように大切な
配管で船の安全を守る!

 

パイプをつなぐ人の存在が世の中には大事

 
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宍戸 竹内社長がお仕事で大事にしていることは何ですか?
 
竹内 やはり信頼です。先ほど宍戸さんは「配管は船の毛細血管」とおっしゃいましたよね。まさにその通りで、少しでも漏れてしまったり、流れが止まったり、逆流してしまうと、それだけで大ごとになります。建造する側の人間として、万一の事態を起こさないようにすることが使命だと、常に念頭に置いて仕事をしています。
 
宍戸 人命に関わる以上、絶対に安全と安心を守るんだという気迫が伝わってきます。特に船は潮風を四方八方から浴び続けますし、そのような苛酷な環境で安全を守るというのは、想像以上に大変なことだと思いますね。
 
竹内 潮風は私たちの天敵ですね。塩害による腐食で配管が詰まることもありますから。宍戸さんの言う通り大変な仕事であるものの、そのぶんやりがいも大きいですよ。特に弊社は配管の中でも重要なパートを任せていただくことが多いですしね。
 
宍戸 具体的にどういうパートなのでしょうか?
 
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竹内 船舶によって変わるものの、例えば前中後で3分割して、各業者がそれぞれのパートを担当するんです。その中で最も難しく、私たちがよく担当するのが船尾のパートです。船室などが集中するため配管のスペースがギリギリになっていまして。おかげで配管の技術が成長し、最近は石油精製のプラントからも施工の依頼をいただくようになりました。
 
宍戸 石油プラントも配管が「命」ですからね。プラウドさんの高い技術やノウハウが評価されたわけですね。
 
竹内 その技術を若い世代にも伝えて、今後は新たな造船技術者の養成もしていきたいと考えています。実は「プラウド」という社名は、尊敬する先輩と働いた土木会社からいただいたものなんです。その社名の通り「誇り」をもって、今後も船の安全を支えていきたいです。
 
宍戸 技術の伝達は大事です。本日の対談を通して、「人生はパイプ、つなぐ人がいないと生きていけない」と感じました。私は人前に出る俳優を仕事としている一方、配管は露出せず、血管のようなもの。外からは見えないけれど、すごく大事です。その中に入れる人は、ある意味で特別な存在だと思いますね。これからもご活躍を期待しています。
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
何か大きな壁にぶつかり、乗りこえたときの喜びはひとしおですし、人が「できない」という仕事を自分が成し遂げられたときも嬉しいものです。周りから信頼も得られますし、こうした「やりがい」こそ仕事の楽しみになっています。
(竹内真児)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社プラウド
■ 本社 〒247-0033 神奈川県横浜市栄区桂台南2-42-9
■ 事業内容 船舶の配管・空調・艤装工事
■ 設立 平成27年7月
■ 従業員数 3名
■ 主な取引先 ジャパン マリンユナイテッド株式会社/株式会社真下工業所
■ ホームページ https://proud2015.com