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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ドローンのプロも育てる
土木建築の人材派遣業

 

正しい運用のためにドローンスクールを開校

 
工事現場ではドローンが大活躍中!
工事現場ではドローンが大活躍中!
駒田 ドローンの技術が土木建築業に欠かせなくなっているという事実を初めて知りました。ところで、桑原社長は塩竈市のご出身ですか?
 
桑原 いいえ、東京出身です。もともと足立区で仕事をしていて、2008年からNPO法人の運営などに携わっていました。大きな転機は2011年の東北大震災です。地震の3日後に支援物資を持ってこちらに駆けつけ、首都圏のボランティア志願者と被災地をサポートするためのボランティアバスも運行しました。やがて貯金を使い果たしたので、活動を継続するために土木建築業を手がけ始めたのです。
 
駒田 そのような背景があったのですね。困っている人を助けずにはいられない桑原社長のお人柄が伝わってきました。そこから会社設立までの流れも気になりますね。
 
桑原 ボランティアバスに乗っていた方々が協力を申し出てくれたので、がれきの撤去などを一緒に行っていました。そのうちの1人が建設業を紹介してくれ、2名で始めたところ50名ほどにまで増え、予想以上に利益も上がりましてね。必然的に会社を設立したわけです。
 
駒田 人とのつながりと広がりが仕事になるまで熟すというのは、人間の営みとして最高じゃないですか! 善行はやっぱり善行で帰ってくるものだなあ。
 
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桑原 私は、ビジネスの本来の役割はお金儲けだけではないと考えているんです。私が復興支援代表を務めるNPO法人 地域の芽生え21では、子どもたちに無料でドローン技術を指導しています。子どもは吸収が早いですよ! 幼い頃からドローンに触れられる場を提供することで、プロにまで上り詰める子が輩出できたら嬉しいです。
 
駒田 実に素晴らしい、子どもたちとの関わり方だと思います。ドローンにはプライバシーに関するネガティブなイメージも少なくありません。桑原社長のような方の取り組みによって、明るい未来を予感させてくれる機械として認知が広がっていくといいですね。
 
桑原 そう願います。ドローンについては規制も多く、専門知識や法律など学ぶことは非常に多い反面、可能性は無限大です。だからこそ敬遠せず、しっかりとした知識・技術を近くで学べる場が必要だと考えています。