大手携帯電話会社から独立し販売支援を展開
小用 もともと私の家は7代も続く教師の家系なんです。そのため、教師になることを半ば強制されていた父が、私には「自分の好きなことをやれ」と言ってくれました。そのおかげで、私は兼ねてから憧れていた警察の試験を受けたんですよ。
宮地 それは素敵なお考えのお父様ですね! 自分の夢に向かって挑戦した結果はどうだったんでしょう?
小用 残念ながら、大学を留年するかもしれないとわかり、実際には追試を受けて卒業できたものの、夢は泣く泣く断念してしまいました。一方で、私は19歳の頃から携帯電話の販売店で派遣社員をしており、お客様に「ありがとう」と言っていただける接客業に誇りとやりがいを感じていたんです。大学卒業後も派遣社員を続け、25歳の時に大手携帯電話会社の上長から「君の採用を推薦するよ」と声をかけていただきまして。そこで入社して経験を積み、やがて営業職になりました。
宮地 大手企業で順調に実績を上げてこられたんですね。そんな中で、独立なさった理由はなんだったのでしょうか?
小用 大手だからこそ自分のやりたいことが思うようにできないケースってありますよね。自身が理想とするような人材育成やチームビルディングができず、ほろ苦さを味わった私は、自分の責任で人材を育成できる環境をつくりたいと痛感したんです。そして、2020年4月に弊社を設立しました。