矢部　幼い頃に楽しんだ作品って、人格形成に影響することもありますよね。
 
星　はい。ですから私は、一人でも多くの子どもたちに、一回でも多くの舞台に触れてもらえる仕事をしたいと思っています。
 
矢部　たくさんの演劇を見てさまざまな作品の世界に触れておくと、子どもたちの将来も豊かになると思います。そして、そういう子どもたちの姿を見られれば、作品を創作する側も励みになりそう！
 
星　そうなんです。演劇を見る機会が増えると「これは好きじゃない」と感じる作品も出てくるはず。でも、それだけのレベルになってもらえたら素敵じゃないですか？　誰にでも、自分に合うものと合わないものがあると思います。ただ、子どもたちそれぞれが、自分の好きな作品を選べるくらいに、演劇の世界に親しんでくれる社会にできたら、素晴らしいですよね。
 
矢部　鋭い鑑識眼を持った子どもを増やすためにも、今後チャレンジしてみたい夢はありますか？
 
星　演者の方々をサポートすることにも力を入れていきます。というのも、演劇はさまざまな場所や条件の会場で開催していきますから、どうしてもスケジュールがハードになりがちなんです。そこで、演者の方々がより一層舞台活動に専念できるように、劇団の就労規則の見直しや働き方を改善するため、社労士としてのサポートもしていきたいんです。