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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

子どもたちが笑顔になる
演劇づくりをサポート!

 

国内外で演劇の創作・運営に携わり独立

 
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矢部 星社長がどのような経緯で今の仕事をすることになったのかが気になります。
 
星 私は幼い頃から描くことや絵本を読むのが好きで、将来は子どものための絵画・造形教室の仕事をしたいと考えていたんです。そんな中、就職した会社が人形劇団で、それまで未知の世界だった児童・青少年演劇の業務全般の経験を積むことができました。
 
矢部 今につながる演劇の運営ノウハウを学んだだけでなく、役者としての経験も積まれたと。
 
星 はい。入団直後に人形劇俳優として舞台に立つ機会がありました。ただ、照明を浴びつつ舞台に立つ体験は新鮮で刺激的ではありましたが、続けたいとは思えなかったんです。それよりも、作品の企画を立てることや、文化運動などの活動に強く興味を持ったので、2年ほどで劇団内での仕事の内容を変えてもらいました。その後は、お芝居を見ていただくための営業活動や、上演日程の調整などの業務を行っていたんです。ただ、この業界は3年ぐらい先のスケジュールを考えながら仕事をしていくこともあって、プライベートの時間を上手に使うのが難しいんですよ。それで、家庭の事情もあって会社を離れることになりまして。ただ、ちょうどそのタイミングで、児童・青少年演劇の人材育成に関わる仕事をしている団体が声をかけてくださったんです。それで、演劇からは離れずにいることができました。そこからご縁が広がって、最近では児童・青少年演劇の国際大会を開催するお手伝いの仕事に携わるようになったんですよ。
 
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子どもたちが演劇の世界に親しめるような支援を行う
矢部 大会のお手伝いは、会社勤めよりも星社長のライフスタイルに合った活動だったんでしょうね。
 
星 そうですね。しかも、国内外のいろんな劇団とたくさん仕事ができましたから、とてもいい経験になりました。
 
矢部 人形劇だけでなく、演劇の世界を幅広く知ることができたと。では、多くの経験と豊富な実績をお持ちの星社長が、現在の事業で心がけていることを教えてください。

星 矢部さんもご存じのように、演劇は客席に座ってくださる方がいてこそ成り立つものですよね。ですから、いかにしてたくさんの方々に足を運んでいただけるかを意識して、ご来場いただいたお客様に、100%のものをお見せするための準備をします。客席が満席になると、舞台と客席の間に化学反応が起きて100%が120%にも130%にもなるんですよ。そういう作品をつくっていくために尽力しています。