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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

喜ばれる仕事を考える
顧客に寄り添う税理士

 

物事の本質を見極めた税理士業務を遂行

 
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矢部 そもそも鈴木代表がなぜ税理士を目指したのか、そのきっかけが気になります!
 
鈴木 実は、私の父が自営業を営んでいまして、顧問税理士さんにアドバイスしていただいたのがきっかけなんです。父は静岡県で、従業員約50名を雇用する金型部品の製造工場を経営していました。私が学生の頃、将来について思い悩んでいると、その税理士さんが「若いうちに税理士の資格取得に挑戦してみたら?」と勧めてくれたんです。
 
矢部 進路の相談に乗ってくれる税理士さんが身近にいらっしゃったわけですね。ご実家が自営業ということで、幼い頃から経営を身近に感じていたことも、税理士を目指すうえでの大きな理由だったのではないですか?
 
鈴木 はい。経営者が抱える悩みを肌で感じていたので、その助けになりたいとの気持ちは強かったですね。そこで商業高校を卒業後、会計の専門学校で日商簿記1級を取得しました。ただ、その後の税理士試験はとても苦労しましたね(笑)。試験には5科目受かる必要があり、各科目の合格率は約10%と難関です。それを7年かけて突破し、2003年に27歳で税理士資格を取得しました。
 
矢部 税理士になってから、どのような経験を積んでこられたのかも、ぜひ教えてください。
 
鈴木 資格取得後、東京都内の大手税理士事務所に就職しました。そこでは一般的な税理士業務のほか、企業の合併や清算に関する事務処理といった数々の複雑な案件も経験し、多忙を極めていました。でも、税理士としてのスキルを磨けた貴重な期間でしたね。そして、私自身の税理士としての理想を求め、2017年9月に独立しました。その後、2018年12月に新橋へ事務所を移転したんです。
 
矢部 鈴木代表は約15年ものキャリアを積まれているんですね。鈴木代表が求める理想の税理士像とはどんなものでしょう?
 
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鈴木 物事の本質を見極めたサポートを行える税理士ですね。例えば、かつて節税対策としてヒットした生命保険商品は、仮に100万円の保険料を支払った場合、保険料自体は経費で計上できるものの、その後に支払った金額を取り戻そうと解約しても解約返戻金は80万円しかなく、しかも雑収入として課税対象になってしまうというものでした。差額である20万円分、損をする結果になってしまうわけです。保険料を経費として計上できる節税対策としての上辺だけしか注目されず、本質が見落とされてしまうケースが多かったんですよ。
 
矢部 確かに“節税”って聞くと、その言葉だけで食指が動いてしまう人の気持ちはわかりますよ(笑)。でも、一見うまい話に釣られてしまって、本質を見極めないと損をしてしまうんですね。
 
鈴木 おっしゃるとおりですね。そこで私は、本質をきちんと見極めたうえで適切にアドバイスし、経営者に親身に寄り添ってサポートしたいと考えています。