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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

日本有数の工業エリアで
鋼管産業の太いパイプに

 

問屋と商社の機能を備える

 
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八木 まず、現在手がけている具体的な事業について教えてください。
 
英保 白黒ガス管、圧力配管用鋼管、水道用鋼管、角形鋼管、ボイラー用鋼管、機械構造用鋼管のほか、各種さまざまな鋼管や、それに伴う配管継手のフィッティング関係や鉄鋼に関わる材料など多数の品目を販売しています。また、製缶施工、配管施工や機械加工、さらには設計、建築、解体も手がけているんです
 
八木 「アースメタルさんの業種は、一言でいうとなに?」と取引先から驚かれませんか(笑)。問屋と言えばいいのかな?
 
英保 鋼管専門店あるいは鉄鋼商社が近いと思います。確かに、3500㎡の本社倉庫を筆頭に、問屋販売をメインにしています。しかし、ただ鋼材を卸すのではなく、パイプのカッティング寸法販売はもちろんのこと、加工品や施工品での納入も行っていますからね。
 
八木 なるほど。問屋や商社のほかに、加工業者としての機能も備えているわけですね。前回の対談で、社内は少人数体制だとうかがいましたが、なぜ加工まで行えるのですか?
 
英保 加工は自社ではなく、地元の協力会社に発注しているんですよ。弊社が行うのは、受注先からいただいた配管や製缶の図面または組立図から、必要な材料や加工を拾い出す作業です。
 
八木 そういうことですか。近年は商社でも自社に加工部署を設ける企業が増えていると聞きます。それは、外部に加工を発注することによるコスト増を避けるためですよね。
 
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英保 おっしゃるとおりです。協力会社の増加はすなわちコスト増と考えるのが常識です。でも、弊社にはその常識が当てはまらないんです。と言うのも、近年は材料屋が自社加工工場をつくり加工を社内に取り入れるようになりました。その結果、お客様の仕事を奪ってしまうことになり信用を失っています。それに対して弊社は、配管や製缶、機械加工など、各分野のスペシャリストを社内にそろえているため、例えば、組立図には製缶、配管、機械加工などの製作が含まれます。それを弊社で詳細図に書き換えることによって各専門協力会社にお願いして製作に入る。この手間がコスト減につながり、受注先からは喜んでいただけますし、地元業者にお願いすることにより、信用を深めることもできています。それにより、多くの協力会社が増えて多くの仕事をこなせるようになりました。
 
八木 つまり、協力会社にとって非常に手間となる図面の読み解き作業を御社が行い、指示してくれるのか。指示を受けてすぐに仕事に入れるから時間も短縮できるし、何より加工に集中できますね。ここが、高品質の製品を入荷できる理由にもなっているんだな。