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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール (ほこやま はじめ)東京都出身。1960年に慶応大学経済学部を卒業し、アメリカに留学した。1962年、太平化学製品(株)に入社。1973年に同社を退社し、独立を果たす。1980年にポラックスヘレン(株)を設立。スピードスケート選手・黒岩彰氏や埼玉西武ライオンズのメンタルトレーニングの指導を行い、キャリアを確立していった。【ホームページ
 
 
 
ポラックスヘレン株式会社の鋒山丕代表取締役は、ストレスマネジメントの方法を体得できる器具をカナダで見つけたことがきっかけで、メンタルトレーニングに対する興味を抱いた。当時の日本では知られていない指導法だったが、その将来性を確信し、アスリートのメンタルトレーナーとしての活動を始める。個人ではアルペンスキーの岡部哲也選手ら、組織ではソウルオリンピックの男子レスリングチームや、野球の埼玉西武ライオンズなどの指導実績を見るに、その先見の明には感服させられる。現場第一主義を唱える鋒山社長の仕事への熱意を語ってもらった。
 
 
 

メンタルトレーニングで実力を最大限に発揮

 
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インタビュアー 吉村禎章(野球解説者)
吉村 鋒山社長はメンタルトレーナーとして、「ほこやまメンタル塾」を運営しているそうですね。
 
鋒山 はい。以前、吉村さんは読売ジャイアンツの1軍コーチや2軍監督をされていましたよね。実はその当時、私は埼玉西武ライオンズのメンタルトレーナーをしていまして。ジャイアンツとは日本シリーズの優勝を2回争ったことがあり、勝負は優勝を1度ずつ分け合ったままなんです。
 
吉村 そんなご縁が! お互い選手ではありませんが、ライバル関係にあったのかもしれませんね(笑)。
 
鋒山 本当は1989年頃、西武より先にジャイアンツが声をかけてきたんです。当時のコーチや監督からはOKが出たものの、フロントが「時期尚早」と判断し、話は流れてしまったんですけどね。その後、2001~2009年にかけてライオンズのメンタルコーチを務めることになります。他にも様々なスポーツ選手の指導をしてきました。対象もプロだけでなく、高校や大学の部活、社会人や自衛隊の方々にもおよびます。