プロフィール 大分県出身。立命館大学で物理学を専攻。卒業後は現在のリコージャパン(株)を経て、10年以上にわたり塾を経営していた。その後、自宅に設置したことをきっかけに興味を抱いた太陽熱温水器、太陽光発電の仕事に着手。1993年に京セラ(株)ソーラーエネルギー事業部の販売代理店となり、2004年以降は各種メーカーの販売代理店として取り引きを行う。2013年にサンライトパワー(株)を設立。2017年より蓄電池事業に本格的に参入している。【ホームページ】
原発問題や電力自由化により、ますます注目を集める太陽光発電。その黎明期から販売や施工に携わっているのが、サンライトパワー株式会社の福田勝代表取締役だ。福田社長の歩みはそのまま、この国の太陽光発電の歩みと言っても過言ではない。「太陽光発電の仕事に、自らの命をかけている」と力強く語る福田社長。しかし、今日に至るまでの道のりは、決して平坦ではなかったという。自然エネルギーの普及に人生をかけた男の生き様に迫る。
ソーラー事業に携わり33年
福田 最近ではメガソーラーも人気ですよね。当社では販売だけでなく、EPC事業、つまり設置に関わる設計、地ならし、国・市・電力会社などへの手続き、施工、そしてアフターメンテナンスと、太陽光発電に関わることを全てお任せいただけます。
杉田 「太陽光のことはサンライトパワーさんに!」というわけですね。頼もしいです。福田社長はいつからこのお仕事を?
福田 ソーラー事業に着手したのは1991年からです。今年が2024年ですから、33年前ですね。
杉田 そんなに前から!? 太陽光発電という言葉そのものが世間にそれほど浸透してない、黎明期から携わってこられたと。まさに太陽光のパイオニアです。大学でもそういった分野を学ばれたんですか?
福田 そうですね。大学では物理を専攻し、結晶や光の屈折などの研究に取り組みました。でも、落ちこぼれでしたけど(笑)。その結晶という分野が、後の太陽光発電の研究につながる研究だったんですよ。もちろん、当時は太陽光発電なんて誰も知りませんけどね(笑)。
杉田 知らず知らずのうちに、太陽光に関わることを学んでいたということに運命的なものを感じますね。