B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ホームページやシステムで
中小企業の効率化を支援

 

スタッフとの協働で顧客のニーズに向き合う

 
130724_k1252_t01.jpg
 東芝といえば超大手企業だと思いますが、それを捨てて起業を目指したきっかけは何だったんですか?
 
松本 東芝を辞めた後、しばらくしてシステム開発会社に入ったのですが、もともと起業しようとは考えていませんでした。ただその会社を辞める時、同僚スタッフに 「松本さんが辞めるなら俺も辞めちゃうと思います」 と言われて。「なら会社をつくるから就職先がなかったら来てよ」 というノリで起業したわけです。彼とは今も一緒にやっています。でも、彼に限らず、現在のスタッフがいなかったら起業してなかったかもしれません。その点では彼を含むスタッフ全員に、本当に感謝していますね。以来、スタッフと助け合う関係性を大事にしながら会社を続けています。
 
 サッカーも一人ではできないですから、助け合わないとうまくいかないのはよくわかります。アーバイさんのメイン事業について教えてください。
 
松本 システムプロフラミングの受託開発事業です。といっても、ゲーム開発ではなく、企業向け経理システムとか、工場向け工程管理システムとか、業務用システムの開発を大手IT企業から委託され、当社がプログラミングするという形です。
 
 東芝時代の経験が生かされているわけですね。でも、会社によって必要なシステムというのは違いますから、それぞれに対応していくのは大変じゃないですか。
 
松本 そうですね。今はパソコンが普及しているので抵抗も少なくなりましたが、一昔前まではパソコンを触るのもイヤという方も多かったので、「ボタンを一つ押したら、一発で全部できないの?」 といった無茶なことも言われました(笑)。今でもお客様のご要望は変わりませんけれども、それらを聞きつつ、どこで折り合いをつけていくかが大事ですね。
 
 

ITのイメージを良くするために活動

 
130724_k1252_g02.jpg
 会社によっては、新しいシステムを入れることで様々な労力やコストを削減できそうですね。
 
松本 その通りです。たとえば、単純作業を繰り返す業務は、一度入力したものをボタン一つで反映するシステムを導入することで作業時間を削減できます。そこで1日30分作業時間を削減できれば、その時間で別の仕事ができますからね。ただ中小企業には 「ITは高い」 「ITは騙す」 というイメージが強くあって、まだまだITの印象が悪いんです・・・。だから 「それは違うから、もっと身近に利用して!」 とアピールしていきたいんですよ。
 
 ITという言葉が先行してメディアでも持てはやす反面、ITを利用して悪いことをする人もいますから、イメージ的に一歩引いてしまうのかもしれません。また中小企業の場合、今でもホームページを持っている会社は少ないですよね。
 
松本 はい。そもそも必要性を感じていない企業さんもまだ多いと思います。