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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 東京都で生まれ、5歳から茨城県つくば市に。高校在学中から社会をより良くするために大学教師を志し、大学入学後、教鞭を執る以上の可能性を感じて弁護士志望に転向。司法試験に合格後は通常の弁護士修業の前に、企業経営者などへのヒアリングを通じて弁護士業への自己指針を探求した。2012年、つくば中央法律事務所を開設。法律相談にとどまらず、地元・つくば市の企業支援も積極的に進めている。
 
 
 
「世の中を変えたくて弁護士になりました」――。茨城県つくば市でつくば中央法律事務所を開く堀越智也弁護士は熱く語ってくれた。その活動は、弁護士の範疇にとどまらない。「地元のために」 を旗印に掲げ、地域の活性化を目指し社団法人も結成。「つくば市を世界一住みたい町にする」 ため、日夜奮闘しているのだ。そんな異色の弁護士・堀越氏に、地元への尽きぬ思いや、情熱を燃やして仕事に取り組むための人生観についてお聞きした。
 
 
 

世の中を変えるため目指した弁護士業

 
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インタビュアー 川﨑麻世(タレント)
川﨑 堀越先生は弁護士になって今年2013年で5年目だそうですね。どうして弁護士を目指そうと思われたんですか?
 
堀越 もともとは、司法試験の勉強を始める直前まで弁護士の仕事を充分には知らなかったのです。高校時代は 「将来は大学の先生になりたい」 と考えていました。先生になって世の中を良くする方法を多くの人に教えることで、実際に世の中を変えられると思っていたのです。しかし、大学生になって勉強するうちに、そんな簡単な話ではないのだと気付いてしまった。今考えると当たり前のことなのですが。
 
川﨑 わかるなあ。若い頃は発想が単純ですよね。そのぶん突破力もあるんだけど。
 
堀越 はい。ともかくそれがきっかけで、進路について悩み始めまして。それでも幸運だったのが、ちょうど同じ頃に、大学で教鞭を執る弁護士が意外に多いことを知ったのです。それで、弁護士というものが大学で研究しながら社会と関われる仕事だとわかって、「人と関わり、仲間をつくりながら世の中を変えていけるならベストだ」 と思い、弁護士になろうと決めました。今は、自分が好きで始めた弁護士の仕事がどうすれば最も社会の役に立つか、「好き」 と 「役立つ」 のバランスを考えながら仕事に取り組んでいます。