デビュー当時から変わらずチャレンジをし続けている藤田さん。その中でどのようなことを学んでこられたのかもお聞きした。

新しい自分に出会うのが楽しみ

本業以外のことにもチャレンジすることで、普段お会いできない考えを持つ方との出会いがあります。そして、出会う人の数だけ気付きがあります。そういった経験は、俳優の仕事にも活かされるんです。だから、今でも勉強を続けています。 バラエティ番組などでも、どのような役割を求められているのか察知しなければいけません。みなさん、「そのままの藤田さんで大丈夫です」と言ってくださいますが、何かしら求めているものはあるはずですよね。若い頃はがむしゃらに取り組むしかなかったものの、今はだんだんと客観的に判断できるようになってきました。 旅番組などでロケに行くと、地元の方々は『渡る世間は鬼ばかり』の長子だと認識してくれていて、近所のお姉さんに話しかけるように接してくれることも多かったです。そういった環境はとてもありがたかったですし、楽しんで取り組めました。俳優の仕事と、それ以外の仕事の両方があるからこそ、より仕事を楽しめているのかもしれません。 私はずっと変わらず好きなことに取り組み続けています。そう聞くと、楽をしているように思われる方もいるかもしれませんが、どの仕事でも突き詰めていくと大変なこと、つらいことはたくさんあるものですよね。私はその困難も含めて楽しんでいるんです。仕事で手応えがないと、逆に不安になってしまう時もあります。 これからもいろんなことに挑戦を続けていきたいと思っています。「藤田朋子が良い」と思って仕事をくださっている作品であれば、どんなことでもやってみたいんです。経験のないことでも、新しい自分に出会えると思うと楽しみですね。そうして一日一日を大切に、日々を積み重ねていきたいです。寝るときに「今日も楽しかったな」という日を紡いでいこうと思います。 （取材：2023年12月）