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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

いろんなことへの挑戦を続け
日々の積み重ねを大切にしたい
俳優 藤田朋子

 
1987年に舞台『レ・ミゼラブル』でデビューし、翌年にはNHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』でドラマデビュー。ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』などにも出演しお茶の間の人気者となった女優の藤田朋子さん。クイズ番組でリポーターを務めるなど、芝居以外の仕事にも積極的に挑戦し、2023年からは女優の小林綾子さんとユニット「toa-toa(とあとあ)」を組み、舞台で朗読と音楽、フリートークを提供している。垣根を越えた挑戦を続ける藤田さん。その原動力は「いろんなことをやってみたい」という純粋な気持ちだという。
 

好きなことを続けていきたい

 
私は幼い頃から「いろんなことをやってみたい」と考えている子どもでした。小学生のときは宝塚歌劇団が大好きで、サントラ盤を自分で書き起こして台本にし、クラスのみんなでお芝居をしようと提案していたんですよ。当時からお芝居が大好きで、その延長線上に今の自分がいます。
 
ただ、俳優の仕事をしようとは考えていなかったんです。きっと将来はどこかの会社に就職して、趣味として劇団に入ってお芝居を続けていくんだろうなと考えていました。でも、運の良いことに舞台のオーディションに合格し、この道に進むことができました。なので、最初の頃は好きなことを続けているという感覚で、なかなかお仕事という意識は持てませんでしたね。今でも、お仕事というより好きなことに取り組んでいるという感覚のほうが強いかもしれません。
 
 
もちろん、この仕事は一人ではできません。周囲の方々がプロ意識を持って取り組んでいることは理解しています。そういった方々に迷惑をかけるわけにはいかないので、自分のやりたいことと仕事の境目は考えるようにしていますよ(笑)。
 
それでも、自分の中にある「芝居が好き」「好きなことを続けていきたい」という気持ちに変わりはないんです。私がデビューした当時は、俳優業に就いている人が、バラエティ番組などで役ではなく素の自分を見せることを避ける風潮があったんです。だから、私がクイズ番組でリポーターを務めさせていただいた際には、女優の仕事ではないと揶揄されることもありました。
 
そのときに、ある先輩が「できるならやればいいんだよ」と言ってくださったんです。「できない人が言うのであって、君はできるんだからどんどん挑戦すればいい」という言葉に励まされ、自分の興味のあることに挑戦を続けることができました。
 
 
 
 

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