◆歴史を感じる祈りの島の
海を臨む高台のホテル
白をベースにした清潔感のあるロビー
今年2018年、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に認定されました。長きにわたる禁教政策の下で信仰を守り続けた人々の暮らしや、独特の文化を物語る遺産群であり、長崎県と熊本県の2県6市2町にまたがる12件の資産で構成されています。そうしたキリシタンの歴史が息づく場所の一つが、五島列島の新上五島町に属する中通島。この十字架の形をした島の北に、海を眺める小さなリゾートホテルがあります。
高台に建つ「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」。「マルゲリータ」は、イタリア語でマーガレットの花を指し、「この島を、白い可憐なマーガレットの花でいっぱいにしよう。訪れたひとの気持ちが、海と空とマーガレットで癒されるように」という思いのもと、2012年に誕生しました。
水平線に溶け込むような、山の稜線に沿う低層階のデザインが特徴的で、客室数は島にある教会の数と同じ29室。全室がオーシャンビューとなっており、朝陽や夕陽に染まる空と海に包まれながら、静かな癒しのひと時を過ごすことができます。キリシタンの歴史が今なお残る祈りの島で、心安らぐ上質な旅を楽しみましょう。
◆豊かな海と空が心を満たし
スパと美食で体を労わる
スーペリアの部屋。部屋の中から、登る朝日を楽しめる
マルゲリータのゲストルームは、修道院をイメージしたという、シンプルかつクラシカルな設え。スーペリア、デラックス、スイート、いずれの部屋も広々としたデッキにはテラスチェアとテーブルが用意されており、眼前に広がる海と空を眺め、ゆったりとくつろぐことができます。
飛行機や船での移動で体に疲れを感じたら、刺激の少ない単純温泉の展望スパを利用してトリートメントを。東西に眺望が開けたロケーションは、解放感たっぷり! 朝5時30分から24時まで利用でき、温泉に身を浸しながらサンライズビュー、サンセットビューを楽しむ贅沢なシチュエーションも、宿泊の醍醐味の一つです。湯上りは、海を眺めるメディテーションデッキでクールダウン。静かに流れる時間に、旅の疲れも日常のストレスも吹き飛ぶことでしょう。
疲れを癒してくれるスパ。日帰りでの利用も可能
メディテーションデッキで、海の風を浴びてクールダウン
せっかく上五島を訪れたなら、地の恵みを活かした食材をたっぷりと使用した食事も外せません。対馬海流とリマン海流が重なる五島列島の海でとれる魚介類は、栄養豊富で味も良いことで知られています。ホテル内のレストラン「空と海の十字路」では、こうした五島の魚介や希少な五島牛、新鮮野菜を使用した滋味豊かな料理を提供。イタリアンと和食から選べるのも魅力です。ディナータイムにはグラスを傾けながらコース料理やアラカルトを楽しみ、朝は手づくりパンや自家製ソーセージ、炊きたての五島のお米を味わい、のんびりと。自然の恵みを感じる穏やかな環境と、良質なスパと手間暇かけたおいしい食事に、心身共に満ち足りること必至です。
レストラン「空と海の十字路」
新鮮な五島の海の幸をたっぷりと!
手づくりのパンが嬉しい栄養満点の朝食
◆歴史を訪ねて肌で感じる
ここにしかない体験を
海と空が交わるリゾートホテルで至福のひと時を
冒頭でも述べた通り、上五島には29の教会があり、その中には国指定重要文化財も。特に、迫害を経て再び島に戻った信者たちが砂岩を積み上げてつくったという、珍しい石造りの教会堂「頭ヶ島天主堂」は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産の一つとあって見逃せません。マルゲリータを拠点に歴史と独自の文化を訪ね、日常とは違った厳かな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
毎年12月初旬から1月初旬頃は各教会にイルミネーションが施され、幻想的な夜景が楽しめるほか、夏には蛍が舞う自然豊かな上五島。宿泊プランの中には、五島の特産であるつばき油の搾油体験付きのものあり、宿泊を通じて得られる体験は、ここにしかない特別なものばかりと言えます。
キリシタンの歴史が息づく、世界遺産の島。都心から離れ、空と海が交わる小さなリゾートホテルで、心静かな休日を過ごしてみてください。
五島列島リゾートホテル マルゲリータ
https://margherita-resort.com
〒857-4601 長崎県南松浦郡新上五島町小串郷1074
TEL 0959-55-3100