◆待望の新店もオープン
注目の立ち呑み天ぷら店
「喜久や」は、2015年10月に恵比寿でオープンするや、「今までにない天ぷら店」と一躍話題に。その後、2016年10月には麻布十番に2号店を、今年2017年2月には吉祥寺に3号店をオープンしました。今、まさに乗りに乗っている「喜久や」の、人気の秘密とは――? 今回は、2号店の麻布十番店でその理由に迫ります。
店舗に足を運ぶと、多くの人が外観から面食らうはず。洒落た佇まいも、ワイングラスが並ぶ店内も、天ぷらから連想する“純和風”とは程遠く、“スタンディング・バル”と表現するほうがしっくりくるほどです。それもそのはず、「喜久や」のコンセプトは「天ぷらの文化をカジュアルに世界に広げたい」。そのため、全店舗“海外から見た日本”を意識したモダンなつくりとなっているのです。もちろん、「喜久や」の魅力はルックスだけではありません。やはり、1番の理由は、天ぷらそのものにありました。
◆実はヘルシー!?
ライトな後味の天ぷら
食材に関西風の衣を薄めに纏い、マイクロウェーブを活用したフライヤーで揚げることで、通常より油切れが良く、カロリーダウンしたライトな天ぷらに仕上がります。それでいて、食材の水分や栄養は衣の中にしっかりと閉じ込めてくれるので、食感や味わいも豊か。そのため、2軒目、3軒目としての利用者や女性客も、ついつい食が進むのだとか。
天ぷらのメニューも、専門店だけあって充実しています。迷ったら、まずは人気の定番5品を押さえれば間違いないでしょう。プリッとジューシーな海老や烏賊、肉厚の椎茸、甘みと苦みが調和した万願寺、そして外せないのが、天ぷらとしては意外な大根です。大根をカツオ出汁で炊くというひと手間かけた天ぷらは、おぼろ昆布で賞味。昆布や衣、大根の食感のコントラストも楽しく、カツオと昆布の旨みの相乗効果で素材の甘みや風味も引き立った奥深い逸品となっているので、ぜひお試しあれ。
◆ワインと楽しむペアリング
定番以外に変わりダネも
アルコールも、和洋折衷の天ぷらに合うセレクトが光ります。日本酒やビール、ハイボールもいいけれど、ぜひ試したいのがワイン――特にポルトガルのワインとのペアリングです。そもそも天ぷらの起源はポルトガルであり、相性が良いのは言わずもがな。微発泡のスッキリとした飲み口と柑橘の果実を思わせる爽やかさの「カザルガルシア・ヴィーニョベルデ」なら、現地で魚介のフリッターなどと楽しまれる定番ワインとあって、納得の組み合わせと言えるでしょう。
これだけハイクオリティな天ぷらやアルコールがそろいながら、カジュアルに利用できるのは、やはり立ち呑みスタイルだからこそ。これからますます店舗も増えることが期待される「喜久や」。これを機に天ぷらのイメージを一新し、一歩先の楽しみ方を開拓してみてはいかがでしょう。
喜久や 麻布十番店
〒106-0045 東京都港区麻布十番1-5-20
TEL 03-6721-0557
営業 14:00~23:30(フードLO22:30、ドリンクLO23:00)
http://kikuyajp.com/