「NA」design | 仕事を楽しむためのWebマガジン、B-plus（ビープラス）

◆精密機械加工の技術を活かし
唯一無二のプロダクトを考案

　日頃、様々な精密機械に私たちの生活は支えられています。しかし、残念なことに、精密機械加工の優れた技術については、日常生活において直接触れる機会はそう多くありません。そんな中、近年は少しずつですが、製造業の技術が本来とは異なる形で注目を浴びる機会が増えてきました。その一つに挙げられるのが、1972年の創業以来、省力化自動機器製造をはじめ、アルミブレッドボードの製造販売やアルミ合金・プラスチックの精密切削加工などを手がけている株式会社ナラハラオートテクニカルです。

精密加工の技術と最先端の素材を活かし、iPhoneケースを製作

　元々、企業向けに事業を展開していたナラハラオートテクニカル。2009年頃より、展示会などで自社の技術アピールの一環として、金属切削加工を活かした様々な製品を発表するようになったと言います。そして2012年、新たな試みとして、一般ユーザー向けに初めて自社製品を開発しました。

　F1や航空機にも使用されている炭素繊維強化プラスチック・通称CFRPと切削加工部品による画期的なiPhoneケース「NA」iPhone4リアルカーボンケース――これが、気鋭のプロダクトブランドの起点となったのです。

◆軽くて丈夫でスタイリッシュ！
人気を博したカーボンケース

細く、複雑なカーブを描くフレームはカーボンの強度があってこそ実現

　ケースに使われているCFRPは、鉄と比べて比重1/4、強度はなんと10倍という、注目の新複合素材。このCFRPプレートをそのまま使用しているので、高い強度でiPhoneをしっかりと守りながら、驚きの軽さを実現しました。

　背面と前面のフレームをつなぐ4隅のボスには8本のゴム製リングが取り付けられ、ボスやフレームの面がiPhone本体と直接接触しないので、衝撃による傷がつきにくい構造となっています。また、繊細なディテールのフレームも、CFRPの強度とナラハラオートテクニカルの優れた加工技術あってこそ。クールなヴィジュアルに反して、金属より温かみがある質感や流線的なフォルムが手に優しくフィットし、手放せなくなるような逸品です。

ボスは7色展開。好みに合わせてセレクト

つやあり（左）とつやなし（右）、どちらも人気

ケースの端材を使ったキーホルダーも付属

iPhoneケースに特化し、続々と製品を生み出してきた「NA」ブランド

　CFRPプレートは、つやありとつやなしの2種をラインナップ。つやありは炭素繊維の模様が引き立ち、つやなしは汚れが目立ちにくく、さらりとした手触りが特長で、人気を2分しています。さらに、ボスはアルミ、黒つやあり・つやなし、オレンジ、ピンク、赤、青の7色で展開。好みの組み合わせでカスタムすれば、愛着もひとしおです。

　「NA」iPhone4リアルカーボンケースの発表以来、iPhoneのバージョンアップに対応しながら、進化を遂げてきた「NA」ブランド。電子機器に使用されるプリント基板デザインや、希少なシルバーカーボン素材、透明で柔らかなポリカーボネートを使ったものなど、精密加工の幅広い技術を活かし、今までにないデザインのiPhoneケースで話題を集めてきました。そして2015年6月、「NA」は「NA」designという新たなステージへと一歩を踏み出したのです。

◆幅広い商品を展開していく
新ブランド「NA」design

新ブランド「NA」designの製品第一弾！　「CFRP CARD CASE」

　「今後もiPhoneをはじめ、スマートフォンの様々な機種に対応したケースを手がけるのはもちろん、もっと様々なアイテムをつくっていきたい」。こうして、ナラハラオートテクニカルでは、より良いものづくりを目指し、iPhoneケース以外を扱う新ブランド「NA」designを立ち上げました。

　記念すべき「NA」design第一弾は、軽くて丈夫、さらに機能美に長けた「CFRP CARD CASE」――ビジネスマンのマストアイテムであり、第一印象の要でもあるカードケースです。素材はもちろん、ブランドを象徴するCFRPとアルミ切削加工部品。側面のアルミ部分は細かなラインが入り、立体感のあるデザインに仕上がりました。開閉部のヒンジは名刺収納時にはラッチにより確実に固定し、取り出し時にはスムーズに回転。その際の手ごたえや金属音は、クセになりそうな心地よさです。さらに、底部分をあえて大胆に開口しているので、名刺を押し上げることができ、名刺交換もスマートに行えます。