タージン　それは今、栂井代表が支援者として行っている講習にも通じる方法なのですか？
 
栂井　はい。認知行動療法に基づくアメリカ発祥の12ステップのプログラムを実行することで、依存症からの脱却を目指すものでした。他人ではなく自分を変えようとするとか、過去に自分が傷つけた人に心からの謝罪をするとか、自己啓発の方法に近い内容でした。そうやって依存症を克服するまでに体験したことや、勉強して蓄えた知識をもとに、現在のサービスを提供しているんです。具体的には、ギャンブル、買い物、窃盗、仕事、恋愛、SNS、ゲームといった行為依存のほか、薬物、アルコール、ニコチン、カフェインなどの物質依存のご相談を受け付け、克服に向けたアドバイスを行っています。心理カウンセラーの資格も所持しておりますので、幼少期の家庭環境や思い出など、依存症の原因になり得る要因を深堀りし、心理的に紐解いていくことも可能です。
 
タージン　開業するにあたって、心理カウンセラーの以外の資格も取得されたそうですね。
 
栂井　ASK依存症予防教育アドバイザーを取得しています。私が依存症回復支援施設につながるきっかけをくれたギャンブル依存症問題を考える会の代表を務める、田中紀子さんがこちらの資格取得も勧めてくれたので本当に感謝しています。
 
タージン　実際に依存症回復のプログラムを受けた方たちはその後、順調に依存対象と距離を置くことができているのでしょうか？