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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

夜間もすぐに駆け付ける
地域に欠かせぬ訪問看護

 

医師の指示を受け治療や服薬管理を担当

 
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 社名と屋号の由来も気になるところです。
 
岩﨑 ご自宅で病気と闘う患者様をサポートする仕事は、弊社だけではできません。訪問看護は一つのサービスに過ぎないんです。医療・福祉などさまざまな業界の方と手を取り合って患者様を支援する。弊社はその中の一社であり、地域のみなさんとの連携を大事にするという思いを込めて、つなぐという社名と屋号に決めました。
 
 病状も暮らし方も異なる患者さんに対応するには、いろいろな知識と技術を持ったプロ同士の協力が欠かせないんですね。周囲の方とのつながりを重視して、しっかりとサポートしてくれる岩﨑社長の事業は、患者さんにとっても頼りになると思います。スタッフさんはどのくらいいらっしゃるんですか。
 
岩﨑 病院系列の訪問看護ステーションで管理者を務めた経験も持つ私と、5名の信頼できるスタッフが在籍しています。中には、前の職場から私についてきてくれたメンバーも勤務しているんですよ。スタート直後で、これだけの人数の看護師が活躍する訪問看護ステーションは珍しいと思います。また、患者様の中にも以前の訪問看護ステーションから「岩﨑さんが独立するなら、そちらを利用したい」とついてきてくださった方もいらっしゃいます。
 
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 それはすごいなぁ。岩﨑社長が患者さんにもスタッフさんにも慕われているのがよくわかりますよ。最近は自宅で最期を迎えたいと考えている高齢者も増えているそうですから、御社の役割もますます重要になってくると思います。
 
岩﨑 嶋さんのおっしゃるとおりです。ただ、看護と介護の違いをよく理解していない方もたくさんいらっしゃるんです。この二つはどちらが欠けても患者さんの毎日を支えられません。その中で看護師の役目は、医師の指示を受けながら治療行為や服薬管理を担当すること。手厚い看護で少しでも安心かつ快適な人生を送り、自分らしく、最期までできる限り在宅療養をしていただくことが私たちの役割です。
 
 実は、私の父も訪問看護のお世話になりました。家族が担うには負担が大きすぎる処置も任せられる看護師さんの存在は、父にとっても私たちにとっても心強かったです。一人でも多くの方に病院で亡くなるのが当たり前と考えず、訪問看護の力を借りて最期は自宅で迎える選択肢を検討してほしいですよね。
 
岩﨑 本当にそう思います。ただ、残念ながら「訪問時間は朝8時半から夕方5時半まで」などと決め、それ以外は緊急時でも訪問を断るような会社もあるんですよ。