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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

伝統建築を継承する匠
300年住宅で社会貢献

 

社会貢献度の高いボランティア活動も検討

 
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畑山 今後の展望はどのように考えていますか?
 
安藤 弊社は、地域のお客様からのご紹介による仕事でこれまでやってきました。今後も何一つ変わることなく、親から子の世代へ継承していくような住まいを、職人のプライドを持って取り組んでいきます。
 
畑山 宣伝もしないのに仕事が絶え間なく入ってくるのは、これまでの仕事が高品質だからこそ、そして値段に関しても顧客が納得しているからこそだと思うんです。安藤会長の時代から積み重ねてきた信頼が、今の経営状況につながっていて素晴らしいですね。
 
安藤 ありがとうございます。加えて、人財育成にも力を入れていきたいです。先ほどご紹介した30代のスタッフは、毎日頑張って働いてくれています。父と私が培ってきた知識と技術はまだまだありますので、しっかりと継承してもらえるように指導していきますよ。リフォームなどは施工が進むにつれ施主様の要望も変わってくるので、技術力と経験がないと対応できないんです。どんなご依頼にも応えられる大工になってくれることを期待しています。
 
畑山 伝統的な工法ゆえの希少価値があるので、絶やさずに次にバトンをつないでいってほしいです。会社の規模を大きくしたいとか、そういったお考えはありますか?
 
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安藤 あまりないですね(笑)。10年後には60歳になるので、その頃には引退を考えているんです。大工経験を活かしたボランティア活動を考えています。
 
畑山 それは社会貢献度の高い志ですね。きっかけは何でしょう?
 
安藤 これまでのお問い合わせで、障がいのある子を持つシングルマザーや年金生活の方など、多様な方々からご相談がありました。しかし金銭的な問題から、リフォームを断念されるお客様もいまして・・・。梁が落ちそうなど家が危険な状態なのに修繕できない、そんな状況を何とかできればと。将来的には材料費だけいただいて人件費は無償のボランティアで地域に恩返しできれば、幸福度の高い人生になる気がしているんです。
 
畑山 とても素敵なお考えです。伝統工法は日本の文化であり、職人さんこそ守るべきかけがえのない存在だと感じました。国はこういった分野も支援してほしいですし、安藤社長のような方は社会でもっと知れ渡ってほしいです。木材なども地産地消で地域に還元されるでしょうから、消費者はもっとしっかりとした知識や見識を持って家を建てるべきですよね。安藤社長のこれからの社会貢献、私も応援していますよ!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分の思い通りにつくれることが楽しいです。そして、お客様に満足していただけるものをつくり上げていきたいですね。
(安藤栄剛)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 有限会社大恵
■ 本社 〒507-0033 岐阜県多治見市本町7-72
■ 事業内容 木造注文住宅の施工/リフォーム工事
■ 設立 2005年8月
■ 従業員数 5名
■ ホームページ https://taikei-tajimi.jimdofree.com/
※営業目的のお電話は固くお断りいたします。