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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

際立つ伐採技術と若さで あらゆる現場に対応
株式会社中竹林業 代表取締役 中竹秀一

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 三重県出身。大学卒業後、将来の夢であった会社経営を見据え、銀行に就職。入行1年目から抜群の営業成績を誇る。その後、祖父の怪我を機に退社し、家業である中竹林業の後継者となった。大学時代の友人2人を招聘し、2024年5月に(株)中竹林業を設立。ワイヤーを使った特殊伐採技術を駆使し、山林はもちろん空き家や個人宅まで幅広い場所での伐採を請け負っている。
 
 
 
我が国の産業において、衰退産業の一つと言われている林業。その世界にあえて足を踏み入れたのが、株式会社中竹林業の中竹秀一代表取締役だ。林業を襲う高齢化と後継者不足という波を、逆に、競合他社が少ない利点であると中竹社長は捉えた。業界の常識や固定観念を覆し、臆することなく新しいことにチャレンジしようとする姿勢、そして安心・安全の特殊伐採技術も武器に、林業界のナンバーワンを目指す。
 
 
 

元銀行員の代表が見出した林業の可能性

 
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インタビュアー 小倉隆史(サッカー元日本代表)
小倉 三重県で林業を営まれている株式会社中竹林業さん。林業の方にお話をうかがうのは初めてなので、とても楽しみです! Instagramを拝見したところ「元銀行員が林業株式会社設立」とありましたね。中竹社長ご自身が、銀行員でいらっしゃったのですか?
 
中竹 はい、大学卒業後、銀行に就職しました。
 
小倉 銀行からまったくの畑違いである林業への転身とは、思い切りましたね!
 
中竹 もともと銀行に就職したのも、独立を見据えてのことだったんです。小さい頃から、夢は会社の社長か野球選手でしたから(笑)。
 
小倉 幼い頃からの念願を叶えられたわけですね。銀行への就職は、あくまで独立のためのステップだった、と。でも、なぜ林業だったのでしょう?
 
中竹 直接のきっかけは、中竹林業の創始者である祖父が怪我をしたことでした。大黒柱である祖父の窮状を機に、あらためて家業に向き合っているうちに、林業に非常に大きな可能性を感じました。林業というと、衰退産業というイメージを持たれがちです。でも祖父の会社はコロナ禍でも売り上げは堅調でしたし、競合他社さんも多くない。「若い力で業界を盛り上げたい!」というやる気がふつふつと湧きました。