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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

木管楽器に特化した修理
全国でも珍しい楽器職人

 

気軽に修理やメンテナンスを依頼できる強み

 
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チューバなど管楽器なら何でも対応
石黒 齊藤代表がこのお仕事をなさろうと思ったのはなぜだったのかが気になります。もともと楽器がお好きだったんですか?
 
齊藤 はい。学生時代から自分自身でも演奏していましたので、将来的には音楽業界に関連する仕事に就きたいと考えていました。それと同時に、昔から機械いじりが好きだったこともあって、楽器のリペアやメンテナンスを行う職人を目指し、専門学校で修理の知識や技術を学んだんです。そして、楽器を修理することで演奏者の方のお役に立ちたいと思い、23歳で起業しました。
 
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クラリネットをメンテナンス
石黒 楽器の修理やメンテナンスって演奏者を支える大事なお仕事ですよね。齊藤代表のような方がいらっしゃるからこそ、みんな思う存分、自分の演奏ができるのだと思います。特にピアノやギターのような日常的に目にする機会の多いメジャーな楽器であれば、大手の楽器店などで気軽に修理を受け付けてくれますよね。でも、一般の人が普段あまり触れないような楽器ですと、修理を依頼するのもなかなか難しいのではないかと思います。
 
齊藤 おっしゃる通りです。私のように木管楽器を専門とする職人の数は限られてしまうので、例えば大手楽器店に木管楽器を持ち込んだとしても、その場ですぐに対応してもらえるとは限りません。場合によってはメーカーに修理を依頼するなどして、演奏者の手元に楽器が戻ってくるまで何週間もかかることもあります。質問があっても、当然その楽器が戻ってきてから。だからこそ、大手楽器店よりも気軽に修理やメンテナンスを依頼できることが当店の強みであり、私のような職人の存在意義だと考えているんです。
 
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石黒 なるほど! 店舗窓口で預かってもらうサービスですと直接職人の話を聞けません。その場で楽器職人にいろいろ質問ができるのは安心感が違いますし、もはや特別感もあります(笑)。 気軽に点検やメンテナンスの相談ができる場所があると、演奏者の方にとってはすごくありがたいですよね。やはり普段からこまめなケアを意識していると、楽器も長持ちするのではないでしょうか。
 
齊藤 そうですね。壊れにくくすることで突発的なアクシデントによる破損も防げるようになるのではないかと思います。例えば木製の楽器ですと、環境の変化によって木材が割れやすくなってしまうこともありますからね。