B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

木管楽器に特化した修理 全国でも珍しい楽器職人
管楽器工房 織 代表 齊藤晃

 
プロフィール 大分県出身。少年時代から楽器の演奏や機械修理などに親しみながら育つ。専門学校で楽器の修理・メンテナンスに関する技術やノウハウを学んだのち起業し、管楽器工房 織を立ち上げた。現在は、サックスやクラリネット、フルート、オーボエ、ファゴットといった木管楽器を専門的に取り扱う職人として、メンテナンスの面から楽器演奏者たちの活動をサポートしている。【ホームページ
 
 
 
埼玉県川口市で木管楽器を専門としたメンテナンスを行っている管楽器工房 織(しき)。専門学校で楽器修理の技術を学び、起業したという齊藤晃代表は、常日頃から楽器のケアや定期的なメンテナンスを行うことが、楽器を長く使い続けるための秘訣だと強調する。時には100点以上もの部品からなる楽器を分解し、修理や点検を行うなど繊細かつ丁寧な作業で演奏者の大切な楽器を守る齊藤代表に、仕事に対する思いを聞いた。
 
 
 

木管楽器のメンテナンスを専門的に行う

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
石黒 本日は、埼玉県川口市で管楽器のメンテナンスを手がける管楽器工房 織さんにお邪魔しています。数多くの細かいパーツに分解された楽器がありますね。これはクラリネットでしょうか。こんなにバラバラになった楽器を見る機会はほとんどないので、興味津々です! 部品の数はどれくらいあるんですか?
 
齊藤 クラリネットを構成する部品ですと100点ほどありますね。古くなった部品は交換する場合もあるものの、例えばこのような小さなネジなどは市販されていないので、紛失してしまうと替えが利きません。ですから、一つひとつ慎重かつ丁寧に修理しているんですよ。
 
石黒 非常に繊細な作業が求められる、まさに職人技なんですね。これほど細かい部分まで解体して調整するとは想像以上で驚きました!
 
齊藤 実際に演奏している方でも、ご自身の楽器がここまで分解されている状態のものを見ることはないと思いますね。このクラリネットのほかにも、サックスやフルート、オーボエ、ファゴットなどの木管楽器を専門に、調整や修理、点検、出張メンテナンスなども行っています。
 
石黒 木管楽器を専門的に取り扱う職人さんは、とても珍しいのではないかと思います。そんな齊藤代表のお仕事について、さらに興味が湧いてきました!