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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

人材力が一番の武器! 地盤改良で事業を拡大
有限会社グランドテック 代表取締役 菅野昭吾

 
プロフィール 福島県出身。学業修了後、父親が経営する下水道工事会社(有)グランドテックに入社。家業を継ぐ意志を持って働く中で、時代の変化に対応するため父親に勧められた地盤改良の会社で3年間修業を積む。家業に戻ってからは父親の協力を得て地盤改良の会社へと事業転換を図る。事業を軌道に乗せた後、2024年1月に代表取締役に就任。人材育成に力を入れるなどスタッフと一丸となって事業を拡大し続けている。【ホームページ
 
 
 
災害大国・日本で注目が高まる地盤改良工事。福島県伊達市に本社を置き、戸建住宅、工場などさまざまな地盤の改良工事を手がけるのが有限会社グランドテックだ。下水工事から事業を転換した菅野昭吾代表取締役と、高校の後輩で信頼できる部下でもある青木亮平部長は、他社に真似できない優れた人材育成と未来を見据えた積極的な重機の導入で、同社を業界では東北一の規模の会社に成長させ、さらなる事業拡大に燃えている。
 
 
 

下水道工事から事業転換を図る

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 福島県伊達市で地盤改良工事を手がける有限会社グランドテックさん。今日は代表取締役の菅野昭吾さんと部長の青木亮平さんにお話をうかがいます。まずは会社と菅野社長の歩みから詳しく教えてください。
 
菅野 私は弊社の2代目で、先代の父は会長を務めています。もともと弊社は下水道工事をしていたのですが、下水の普及率が高まったため仕事が減少するのが予測できていました。それで父から「会社を継ぐつもりなのはありがたいが、いずれはなくなる仕事だぞ」と言われていたんです。
 
矢部 社会状況の移り変わりで、会社の先行きに暗雲が立ち込めていたわけですね。
 
菅野 ええ、ですから私は何かを大きく変えなければと思っていました。やがて、父に東京で地盤改良工事を手がける会社を紹介され修業に出たんです。3年かけて技術を身に付け22歳で福島に戻りました。そして、この事業に本格的に取り組み始めたんです。
 
矢部 同じ建設業でもまったく異なる業務ですよね。苦労も多かったと思います。
 
菅野 最初のうちは営業に駆け回り、とにかく顔を売りました。1年も経つと事業が軌道に乗り始め、「もっといけるぞ」と手応えを感じるようになったんです。そして、今年2024年1月に父から代表の座を引き継ぎました。ゼロから始めた事業にもかかわらず、父は高額な重機の購入もためらわず、私のやることを疑うことなく応援してくれました。そのおかげで今があるので、本当に感謝しています。