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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

鳶工事にリフォームも!
多様な建設の現場に対応

 

海外にも目を向けて人を雇用し、育成

 
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内山 何もないところに大きな建物が建つと感動しますよね。私も20代前半に水道工事の仕事をしていました。関わった建物の前を通るときは「あの家には人が住んでいるな」「あの病院はもう営業しているな」と感慨を深くしたものです。
 
中村 通りがかるたびに、嬉しくなるんですよね。逆に、「あの家、もうあんなに汚れているのか」と驚くこともあります(笑)。
 
内山 プロならではの目線だ(笑)。現場は水道関係以外の職人さんも来られるので、たまに場所の取り合いをしたことも懐かしい思い出ですよ。鳶の仕事は、どのような部分が魅力でしょうか?
 
中村 仲間とのチームワークが大事なところでしょうか。一人で取り組む仕事はかっこよく見える反面、孤独になりがちです。私はもともと、チームで仕事に取り組むことが好きなんですよ。ですから従業員の育成にも力を入れていて、最近は海外でも人材を発掘し、ベトナムの方を積極的に採用しています。ベトナムは急成長している国なので、日本の高度な技術を学びたいという熱心な人が多いんですよ。
 
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内山 雇用が順調なのはいいですね。従業員の方の指導では、どのようなことを心がけておられますか?
 
中村 基本は、やはり安全最優先で仕事に取り組む姿勢の徹底ですね。万が一何かあっては、従業員のご家族に顔向けできません。だからこそ、チームワークが大事になるんです。自分一人では建物は建てられませんし、安全も確保もおろそかになります。また、従業員たちにいつも伝えているのは「仕事を頑張るのは当たり前、そこから気付きを得てほしい」ということ。当たり前のことをこなすだけで終わらず、さらなる技術や気配りなど、プラスアルファを吸収して提供していくのがプロですからね。
 
内山 気付きを得てこそ、どんどん成長できますよね。建設の仕事は人の手が必要な部分が多いから、「この国を支えているのは自分たちだ」という誇りを持てそうです。
 
中村 今後、AIの技術が向上しても、さまざまな分野で職人は必要とされ続けるはず。先ほどお伝えした、完成した建物を目にした瞬間の感動も、きっと失われることはないでしょう。私たちの職業は、日本人が培ってきた技術の素晴らしさを実感できる仕事なんです。