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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

 
プロフィール 新潟県出身。母親がバスガイドをしていたことから、同じ仕事に興味を持つ。学校卒業後、上京して大手の交通会社に就職。バスガイドを8年勤めた後、結婚・出産を機に退職し、その後はフリーランスのバスガイドとして活躍する。後にバス会社に正社員として就職するも、従業員を顧みない環境だったことから、「運転手やバスガイドが働きやすい職場をつくりたい」と起業を決意。2016年にアイランドジャパン(株)を設立した。【ホームページ
 
 
 
労働環境の改善が求められている、観光バス業界。そんな中、新しく参入したアイランドジャパン株式会社では、従業員が働きやすい会社づくりを実践している。島智子代表取締役はかつて勤めていた会社の労働環境に疑問を持ち、起業。顧客に安全で質の高いサービスを提供すると共に、労働環境整備に尽力している。夫の島義隆氏も運行部長を務めており、現場を熟知する2人だからこそ、乗客と従業員本位の経営が実現しているのだ。
 
 
 

理想の労働環境をつくりたい一心で起業

 
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インタビュアー 城彰二(サッカー元日本代表)
 観光バスを運行しておられるアイランドジャパンさん。島社長ご自身、バスガイドとしての経験がおありだそうですね。
 
島(智) はい。ガイドとして大手の交通会社に勤めたり、結婚退職した後にはフリーランスで乗車したり、またバス会社でもガイドをしておりました。当社の社長になった今も、ご指名があればガイドとして乗車することもありますよ。
 
 長年にわたるバスガイド業務を経て、起業を決意されたのにはどういったきっかけが?
 
島(智) バス業界では労働環境が整っていない会社が少なくありません。この会社を設立する前に勤めた会社でも、従業員のことを考えていないな、と感じることが多々ありました。また、運転手はバスガイド以上に大きな負担を強いられていましてね。そこで「運転手やガイドが働きやすい職場をつくりたい」と考え、同じ思いを持つ元同僚など、仲間を集めてこの会社をつくったんです。私の夫も事業部長として経営を支えてくれています。
 
島(義) 私もバス業界で長年、運転手としてキャリアを積んできていましてね。業界の現状をよく知っているので、妻と同じ思いでいるんです。
 
 お二人とも少しでも業界を変えようと、一念発起されたわけですね。こちらでは主にどういった運行をしておられるのでしょう。
 
島(智) インバウンド、つまり外国から日本へ旅行に来られたお客様を観光地までお連れするバスを運行しています。例えば、成田空港から関西へお連れしたり、逆に名古屋や関西から成田空港へ戻ったり。中国やタイのお客様が中心です。