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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

本物の風味を届ける
かつおぶし販売店

 

子どもたちに本物のかつおぶしを伝えたい

 
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 そういえば、足立社長は販売の事業とは別に、食育活動もなさっているとか?
 
足立 お子さんたちに本当のかつおぶしを知ってもらうため、講師として小学校に出向いています。実際にかつおぶしを削ってもらうと、みんな興味津々。出汁を取り、「おいしい」と喜んでくれた時は、本当に嬉しいです。
 
 それは子どもにとって新鮮な体験ですよ。かつおぶしを削るという楽しい作業が感動を引き起こすんだろうな。大人でも、パック詰めのかつおぶししか知らない人が多いと思います。
 
足立 お子さんたちに「このかつおぶしはどこで売っているの」と聞かれても答えられないのが歯がゆいですけどね(笑)。「足立食品で」と教えてあげたいところですが、営利活動はできないもので。
 
 家で「つくって」と頼まれ、お母さん方も困っているかも(笑)。
 
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小学生に“本物のかつおぶし”を教えるべく食育活動にも注力
足立 どの親御様もお子さんにはおいしいものを食べさせてあげたいはず。私にも小学生の子どもがおり「学校ではおいしい給食を食べてもらいたい」と思っています。子どもにはいつも笑顔でいてほしいし、笑顔のために給食をおいしくしたい。そんな思いで、給食のアドバイザーとしても活動しているんですよ。
 
 僕も自分のことを話したくなりました。実は31歳で現役を引退したのは、お世話になったサッカー界への恩返しとして子どもたちに本物のサッカーを伝えたかったからなんです。現役に近い体力のうちなら、プロの力を肌で感じてもらえるかもしれない。そう思って体がボロボロになる前に引退し、現在、子どもたちにサッカーを指導するために全国を回っています。
 
足立 そのお話とても共感します。城さんはサッカー、私はかつおぶし。分野は違いますが、お互い「本物」を子どもに伝えたいという思いは同じかもしれません。
 
 ですよね。僕はサッカーの裾野を広げるために取り組んでいますし、足立社長もかつおぶし業界の裾野を広げるために食育活動をされているのでは?
 
足立 おっしゃる通りです。子ども時代の体験は、大人になっても忘れませんからね。かつおぶしを削ったお子さんのどなたかが、将来、業界を担う頼もしい大人に成長してくれることを願っています。