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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

スポーツ施設を運営管理
社内一丸で清掃業も展開

 

個々が全力で走れば自立した存在に

 
 磯山社長の胸の中で、いつもぶれないものはありますか?
 
磯山 何かあるたびに一期一会という言葉を思い出しています。というのも、人手が足りなかった時期に、応援に来てくださった会社があったのです。ひと夏だけの関係だったのですが、「いつか、一緒に仕事ができるように頑張ります」とお礼を言うと、それから2年後に「絆は切れない」というメッセージカードを送ってくださって。それからさらに4年後、「ようやく環境が整いました」とご報告した際も、なんと翌日に仕事を持って来てくださいました。向こうは向こうで準備してくれていたんですね。実はそれが、初めての清掃の仕事だったんです。ですから今は、一期一会という言葉を、より噛み締めるようになりましたね。
 
 どちらの会社もカッコいいですね! そのカッコよさを磯山社長が背中で語るから、社内も強い絆で結ばれた関係になっているのかもしれません。
 
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磯山 ただし、絆といっても互いに依存しない関係が理想です。それぞれが自立した存在となって協力し合い、目標を成し遂げるのが人間の大きな喜びです。1+1が3にも4にもなるスタッフになってくれればいいですね。例えばマイアミの奇跡を起こしたオリンピックのサッカー日本代表は、11人が合わさって、11よりも大きな力を生んだじゃないですか。勝てないと周囲に言われて、しかも完全アウェーの状況下で、城さんはどのような精神で試合に臨まれたんですか?
 
 諦めるんです。「勝てるわけがない」と開き直るんですよ。ただ、諦めるといっても最初からではなく、それまでにとことん考えました。元日本代表監督の岡田武さんも似たようなことをおっしゃっていて、すさまじい重圧の中、とことん悩み切ると邪念がなくなって決断を下せるそうなんです。それくらい真っ白な精神状態になると、「やる時は力尽きるまでやろうじゃないか」って、思えてくるんですよね。そうなった時に、初めて持てる以上の力が発揮できるんですよ。ただし、実際に結果が出た後も、しばらく頭が真っ白になりますけど(笑)。
 
磯山 腹をくくるというか、それが勝負に臨む際の本当の姿勢なんですね。
 
 起こったことは仕方ないというように考えられますからね。例えば僕はフランスW杯後に、サポーターから水を掛けられて落ち込みましたが、父親から「エースとして期待されている証だ」と言われて目覚めました。現状を受け入れて、どんな見方があるのかを考え、やれることをやろうって気持ちでいることが大切だと思いますね。
 
磯山 その日1日を全力で生きていく考えにも似ていますね。そうすれば、個々が自立した存在になれるのかもしれません。いやぁ、今日は城さんにお会いできて本当に良かった!
 
 僕もです! 御社の今後の活躍にも期待していますよ。本日はありがとうございました。 
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
目先の結果を追うのではなく、プロセスを大切にすることです。私の場合は、水泳がそのことを教えてくれました。
(磯山淳)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 有限会社スポーツファンダメンタルズ
 ■ 本社 〒152-0012 東京都目黒区洗足2-26-8 ホームズ北原101
 ■ 事業内容 スポーツ施設の管理・運営/スポーツトレーニング指導/建物清掃業
 ■ 設立 平成15年4月
 ■ 従業員数 60名
 ■ ホームページ http://www.spofun.co.jp
 ■ フェイスブック https://www.facebook.com/spofun