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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

カーテン・ブラインドを
“チーム力” で管理

 

この仕事を心の中で軽く考えていました

 
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吉井 病院って様々な方がいらっしゃいますから、とても気配りが重要なお仕事ですね。どのようなきっかけで始められたのですか。
 
福田 音楽活動に専念したくて名古屋から上京した頃、生活費を稼ぐためのアルバイトとして、この仕事と出会いました。音楽に見切りをつけ、これから何をしようと考えた時に、バイトとはいえ3年間のキャリアがあり、この業界も当時は砂漠状態だったので、きっちり耕して、種をまき、水を与えれば、畑ができると考えた上で起業を決意したんです。
 
吉井 先見の明があったのですね。
 
福田 いえいえ。アルバイト当初は、正直言ってこの仕事を軽く考えていました。決して憧れを持って携われる仕事ではなかったですから。作業中は常に両手を上げていなくてはならないので、身体に大きな負担もかかりますしね。
 
吉井 確かに、自分の家のカーテンを一つ交換するだけで、すぐに肩が痛くなってしまいますものね。
 
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福田 そうですよね。しかし、アルバイトを続けるうちに 「こんな軽い気持ちで、命を預かる場所に出入りするのは問題だ」 と反省しました。この仕事をサービス業としてとらえ、意識の高い人間を育成し、チームを作って取り組むべきだと思ったわけです。アルバイトから単純に社員になるという選択肢は私の意識の中には全くなかったので、下請けとして仕事をくれないかと、会社に直談判したのです。
 
吉井 それはまた、思いもよらぬ行動をとられましたね(笑)。
 
福田 若気の至りです(笑)。当然、最初は門前払いでしたが、何度もかけ合ううちに、ある役員の方が動いてくださって。そこからは必死で働きました。
 当然、バイトとは勝手が違い、管理業務が加わりましたから、ずいぶん間違えたり、怒られたりしましたよ。いきなり大きな病院を担当したので、てんやわんや。その時に苦労した経験から、私は今でも社員に対して仕事のミスのことでは怒りません。
 しかし、「人として」 の部分での判断が目に余る場合だけは別です。もちろん、ミスがあってはいけませんが、大事なのはその後の対応に、誠意を持ってベストを尽くすことだと思うんです。ピンチをチャンスに変える力が大事。凡ミスの内容をネチネチ言われて嬉しい人はいませんからね(笑)。