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シリーズ : 伊東乾の「知の品格」
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伊東乾の「知の品格」 vol.24(最終回) 野蛮を卒業し再出発せよ 品格をもたらすもの(後編) (前回からの続き) 元来解りきったことであるはずなのに 日本の国際的な信用は2015年に入ってさまざまな意味で低下している感があります。この信用
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伊東乾の「知の品格」 vol.23 国際的信用の回復が必須 品格をもたらすもの(中編)乾 「季節が過ぎ去り」、迷惑だけが残った 2013年の暮れにお話をいただき、書籍念頭で開始した「知の品格」連載、2014年から15年にかけて、さまざまに「知の品格」が問われる事
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伊東乾の「知の品格」 vol.22 反対概念を検討する 品格をもたらすもの(前編) この連載は、とある版元から「知の品格」というタイトルの新書を出す予定で、そのペースメークになれば、と手弁当同然でしたが、担当の筒井君に口説き落とされて始めたものですが、かれこれ1年、そ
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伊東乾の「知の品格」 vol.21 常に本質をクリアにすること 言葉の手触りから(5) (前回からの続き) オスマン・トルコ分割 古くから東西文化と物流の潮目として栄えたヨルダンの地は、やはりかつてはオスマン帝国の支配下にありました。第一次大戦後
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伊東乾の「知の品格」 vol.20 背景にキーワードを見つける 言葉の手触りから(4) (前回からの続き) 「第三帝国の野望」 武装勢力「イスラム国」(略称IS)による日本人の誘拐と身代金要求などの人質事件は最悪の展開となってしまいました。最初の
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伊東乾の「知の品格」 vol.19 歴史背景の知識が理解を導く 言葉の手触りから(3) (前回からの続き) 「十字軍」という言葉から何を読み取るか 「イスラム国」(IS)を名乗る勢力による、安倍首相のエジプト訪問と声明発表にタイミングを
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伊東乾の「知の品格」 vol.18 謙虚さと率直さとユーモアと 言葉の手触りから(2) (前回からの続き) 「文化の潮目の地」を背景に持つ意味 フランスで起きたイスラム過激派を名乗る犯人による雑誌編集部の襲撃は非常に残念な事件でし
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伊東乾の「知の品格」 vol.17 「いのち」と「生命」の狭間 言葉の手触りから(1) 新しい年を迎えるに当たって「いのち」を考える繊細な言葉のニュアンスを考えてみたいと思います。そういう知の品格が大切なのですが、なかなか重視されない昨今の日本、少し落ち着いて、デリケートな
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伊東乾の「知の品格」 vol.16 時間軸に照らせば 「ヘイト」を笑う知の品格(5) (前回からの続き) ヘイトを巡る国内での話題を目にして、私が特に思うのは「時間的島国根性」ということです。 隣国人とりわけ朝鮮半島にルーツを持つ人々に愚かし
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伊東乾の「知の品格」 vol.15 メディアとクリエータの責任 「ヘイト」を笑う知の品格(4) (前回からの続き) 2014年の日本で社会問題化している「ヘイトスピーチ」は、その大半が在日韓国・朝鮮人をターゲットとするもので、在日中国人や在日イラン人、ましてや在日米国
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伊東乾の「知の品格」 vol.14 背景の必然への眼差しを 「ヘイト」を笑う知の品格(3) (前回からの続き) あるところで、こんな放送を聴きました。 「戦争で国と国がいがみ合うと、その遺恨は200年残るという。つまり戦後70年経ったとしたら、あと1
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伊東乾の「知の品格」 vol.13 抑止力の出どころ 「ヘイト」を笑う知の品格(2) (前回からの続き) 前回、スペイン・フットボール界での「バナナ」差別に触れました。こうなると日本国内でのサッカー人種差別に触れないわけには行かないでしょう。
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伊東乾の「知の品格」 vol.12 バナナを齧り飛ばせ!「ヘイト」を笑う知の品格(1) 今年の4月21日、スペイン・カタロニア州のバルセロナで起きた事件は「人種差別」を蹴散らす痛快な展開となり、ご記憶の方も居られるかと思います。 FCバルセロナに所属するブラジ
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伊東乾の「知の品格」 vol.11 学位の品位はどこに(9) (前回からの続き) 文系の実質的な最終学位だった「修士」 こうした湯川さんのようなケースが可能であったのは、自然科学が実験によって白黒の判断がつき、長年の研
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伊東乾の「知の品格」 vol.10 学位の品位はどこに(8) (前回からの続き) 改めて調べてみると意外なことに、日本の高等教育機関における「修士」号の歴史は浅いのです。 1953年、つまり昭和28年、進駐
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伊東乾の「知の品格」 vol.9 学位の品位はどこに(7) (前回からの続き) 私は仕事柄、欧州での移動が多いのですが、荷物が嵩むときなど、自分で運転してベルリン~ミュンヘン間など、長距離のハンドルを握ることもあります。 ここで
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伊東乾の「知の品格」 vol.8 学位の品位はどこに(6) (前回からの続き) いまもし、資格のない人が人の腕に注射したり、麻酔を打って手術の執刀をしたりしたら、どういうことになるでしょう? 正確な法律の条文は知りませんが「医師法」
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伊東乾の「知の品格」 vol.7 学位の品位はどこに(5) (前回からの続き) 前回の連載が公開されたあと、日本社会で《学位》を考えるうえで重要な、幾つかの(そして残念な)出来事が続きました。 まず、早稻田大学が設置し
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伊東乾の「知の品格」 vol.6 学位の品位はどこに(4) (前回からの続き) 日本に近代的な「大学」制度が持ち込まれたのは明治維新以降のことで、「大学南校」など初期の過渡的な組織改編を経て、西南戦争が鎮圧された明治十
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伊東乾の「知の品格」 vol.5 学位の品位はどこに(3) (前回からの続き) 日本社会にはほとんど定着していない観のある「学位」つまり専門知の品位について考えています。前回まで「学士」「修士」と進んで来ましたが、その
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伊東乾の「知の品格」 vol.4 学位の品位はどこに(2) (前回 からの続き) 早稲田大学大学院に提出された「博士」の学位請求論文に、他人の既存業績が無断盗用されて、結果的に不正な論文で学位が詐取されていた問題を、引き続き、品位を
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伊東乾の「知の品格」 vol.3 学位の品位はどこに(1) 『知性の品格』を考えるうえで、最近残念に思っていることがあります。またしてもSTAP細胞に関連する問題なのですが、その中でもほとんどのマスコミ・報道機関が触れず、意識すらしていない「学位
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伊東乾の「知の品格」 vol.2 STAP騒動と大人の知性(その2) (前回からの続き) 「思いやりの原理」 どんな問題でも、対岸の火事と思って見ている間は本当に親身な検討などできません。バイオテクノロジーや基礎医
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伊東乾の「知の品格」 vol.1 STAP騒動と大人の知性 日本とドイツを拠点に活動する作曲家・指揮者の伊東乾氏。音楽家をはじめとする欧米の一流文化人と深く親交し、一般向けにも多数の著作を持つ同氏が、日本の「知」の閉塞状況に警鐘を鳴らす連載コラム