最後のトリが彼で
みんな
ガッカリしてたのに…
世界一妖艶とも評判のダンス、だいぶ前に日本のトルコレストランで
妖艶1,000メートル手前の日本女性のダンス観たことある。
くびれっつーか、お尻がでかいだけ(笑)?
日本の妖艶な女の子たちの間で腰周りのくびれに効果的とかで流行ってると噂も聞くけど、みんな渋谷や六本木を腰振りながら歩いているわけでもないしね、
ここは妖艶の神髄経験しとかないとね。
で、イスタンブールの夜の街を徘徊し、なんとかたどり着いた、なんつーの? キャバレー? 巨大なショーパブ的な? まわりのほとんどは白人の旅行者。
で、始まりはしたよ、確かに、ベリーダンス。何人かの女性が、踊ったけどさ、
おれ、正直よくわかんなかったな、ヘタなわけはないんだろうけど、
スペインで観たフラメンコとかの本場の本気、伝統の自負みたいなのがあまり伝わってこなかった。ちょっと残念だった。どうなんだろ?
それよりも何よりも度肝を抜いたのが「コザックダンス」。
びっくりしたぁ。会場も超熱狂してた、万雷の拍手、ヒュ~ヒュ~♥だった。
黒のさ、コザック兵みたいな(知らないけど(笑))服と帽子とブーツの厳つい顔の男性4人、このさ、ブーツが肝心だった。
背筋をピンとして正面を見据えて微動だにしない、その体勢でものすごい高速回転でブーツを鳴らす、足を伸ばしたままタップを踏む(わかんないよね)、クルクルまわる、飛び上がる、ヘタくそなCG映像ロボットみたいな、不自然なかっこよさ。
とにかくバレエダンサーみたいな強烈な運動能力と爆音のようなブーツの音、フラメンコもそうだけど、踊るダンサーというより、人間光速打楽器だね、あれは。
巨大なホールをその音に支配される感じ。甲高いブーツの連続音がどんどん駆け上がって最高潮、一瞬後にはポーズを決めて静寂・・・
やっぱり人間は、動物だよね。祭りだ。否応なくあがるもん、本能的に、あれは。
でね、なんつっても最後はさ、このスーツ姿のおっさん。
あれれれ・・・でたぁ~~!みたいな(笑)。
いわゆるロマンスグレーのエンターテイナー、バラード歌いながら登場だよ、まいったなぁ、と。
この人が最後をしめるのか、ちょっとしらけたんだけど、それは間違えてた、おれも若輩だったよ、ごめん、フランク・シナトラ風。
にこやかに会場に話しかけるのよ、彼。
あの会場にはたぶん、世界中から旅行者が来てるでしょ。誰でもいいから話しかけるの、日本、コロンビア、インドネシア、ノルウェー、ニュージーランド、セルビア、モロッコ、とにかくね、誰でも適当に話しかけて、国がわかるとその国の言語でしゃべるんだよ、そしてその国の代表曲を歌い出すの。
みんなわかりやすく民族衣装を着た観客なの(うそ)、そんなの着てない、パッと見て国籍なんてわかんない。
凄いよね。冗談をいいながら、その国の旅行者を笑わせて、そして至る所にいるその国の人々と合唱していくの。
日本のおじさんが壇上に上げられて、でね、そのおじさんもまったく気後れすることなく楽しく「ソーラン節」を踊り歌い、やりきったのは、おれちょっと嬉しかったな、不思議とオリンピックな誇らしさ(笑)。
舞台と座席、演者と観客、そんなもんをこのトルコのジョージ・クルーニーは取っ払ってしまう、会場をひとつに楽しくまとめ上げてしまう。
ほんとプロだなぁ、と思ったし、それ相応の努力と経験を積み重ねているだろうしね。
みんなが客観でなく主観的に楽しんで一体感を感じる、この会場の最後にほんとふさわしい、と、こころから感心しちゃった。
お笑いにも客いじりみたいのがあるし、それがイヤだという人もいるだろうけど、なんかね、相手のテリトリーに笑顔で入っていって握手をしてしまう感じが、いいよね。
ちなみに、僕の著書にも、全国どこでも自腹で「無料コンサル」特典てのつけた。
本でなにかを提供する、それだけでは一方的だしね、つまらないじゃない?
だから、相手の所へ出かけていって話し合ってみる、
たのしい混沌を意図的につくってみる。
なにか生まれそうな気がするもんね。
そのほうが、早いしね。
(今回のキーワード)
▼
相手のフィールドに
笑顔で入っていったら
いいこともあるね。
執筆者プロフィール
永澤仁 Hitoshi Nagasawa
クリエイティブディレクター/run!run!! planning!!! 海の家 店主
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経 歴
セブン-イレブン(忌野清志郎さんが歌うブランドの根幹を担う「近くて便利」コミュニーケーション)、バイク王(雨上がり決死隊バージョン)、キリン氷結(発売から6年間)、シチズン(広告&商品開発)など数々のクリエイティブを責任者として手がけ、そのすべてをジャンプアップさせた実績を持つ。競合プレゼンでは独創的なスタイルで3年半無敗を記録。受賞歴は国内外100以上。強い、正しい、面白い! 国も地域も企業も商品もお店も人も、めざすゆたかな高みへ。
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