お菓子なビジネス戦略!
vol.5 心強い謝罪のお供
新正堂の「切腹最中」
「腹を切る覚悟で参りました」。――お詫びの際の手土産としてたびたび第1位に選ばれる、有名な「切腹最中」なら、もしかしたら相手は包みを見ただけで、謝意と覚悟を感じてくれるかもしれません。
忠臣蔵で知られる、浅野内匠頭が切腹した田村屋敷跡にある老舗和菓子店「新正堂」。「切腹最中」は、由緒ある名物菓子の1つです。たっぷりのあんこが収まりきらずに、皮がぱっくり開いた状態は、まさに“切腹”さながら! インパクトのあるヴィジュアルと物騒なネーミングですが、純度の高い砂糖で炊き上げた甘さひかえめのあんは、上品な味わいに仕上がっています。艶やかなあんの中には、求肥が隠れていて、食べごたえも抜群です。
ひと口頬張れば、パリッと香ばしい皮の食感とあんのおいしさに、怒りも吹っ飛んで思わず笑顔に・・・!? 謝罪手土産No1選手の胸を借りれば、トラブルの円満解決に一歩近付けそう。
http://www.shinshodoh.co.jp
資生堂パーラーの「スペシャルチーズケーキ」
数量限定品や、店舗限定品なら、「わざわざ用意した」感が、相手に誠意を伝える際に一役買ってくれるはず。特に、有名店の確かな品だと、年代を問わず、受け入れてもらえる可能性が高そうです。
となれば、老舗の名店・資生堂パーラーの、銀座本店ショップでしか手に入らない「スペシャルチーズケーキ」を選んではいかがでしょう? 北海道産の小麦粉を使ったビスキュイ生地でデンマーク産クリームチーズを包んだチーズケーキは、なめらかな口どけと濃厚な味わいが格別です。しかも、1本ずつ職人が手づくりする特別な品だけあって、なんと1日限定15本のみの販売! なかなか手に入らない、とっておきの逸品と言えます。
もし並んでも買えなかった、という場合も大丈夫。大人な味わいのクラッシックチョコレートケーキをはじめ、他にも魅力的な銀座本店ショップ限定品があるので、候補の1つに、ぜひ。余韻に浸るのはケーキのおいしさだけにしてもらい、ミスが尾を引かないことを祈りましょう。
https://parlour.shiseido.co.jp
かしこまって謝罪に出向く際のお供に申し分ない品々をご紹介しましたが、あくまでも、お菓子は後押しの一手。まずは精いっぱい自分にできるフォローと、謝罪の気持ちを伝えることが大事ですよ。また、お詫びのお菓子をお持ちする際は、くれぐれも熨斗(のし)や渡し方にも注意しましょう。それよりも、仕事でミスがないように気を付けるのが1番ですけどね。