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昨年末、リクルートが発表した2017年トレンド予測の1つに「バーバー新時代」があるのを、皆さんご存じでしょうか? 実際、今年に入ってすでにオシャレなメンズ誌などで、たびたび理容室が取り上げられている模様。しかも、近年は美容に敏感な女性の理容室利用者が増えているんだそうです。
 
そもそも、美容室と理容室の違いについて「美容室は女性、理容室は男性」と、漠然としたイメージを抱いている人も少なくないはず。そこで、「あずみシザー」さんの経営者インタビューにもご登場いただいている千葉県理容生活衛生同業組合トータルプロモーション科県講師の方々に、理容室の歴史を交えながら、今注目されている理由をお聞きしました。
 
まず、美容の定義は「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること(美容師法第2条第2項)」、いっぽう理容は「頭髪の刈込、顔剃り等の方法により、容姿を整えること(理容師法第1条の2第2項)」。ということは、1番の大きな違いは、顔剃り、いわゆるシェービングの有無なんですね。人の体に刃物をあてて良いのは国家資格を持った医師と理容師だけ・・・と考えると、理容師さんて、すごい! 何でも、理容の起源は古くエジプトから始まり、理容業がスタートした中世ヨーロッパでは、理容師は外科医を兼ねていたそうなので、その名残なのかも。
 
日本では、江戸時代は「髪結い処」として社交場の役割も担っていた理容室。しかし、1998年の適正化規定廃止など様々なあおりを受けて、2000年代は店舗数も減少気味だったそう。そんな中、新しい付加価値を持った理容室が少しずつ増え、ついにやってきたのが「バーバー新時代」! この追い風を受け、ラグジュアリーな空間を演出したこだわり店が増えるなど、業界は絶賛イノベーション中らしく、利用者も“本物志向”の人が増加傾向にあるのだとか。
 
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シェービングできるのは理容師だけ!
特に、利用者の多くが魅力に感じているというのは、理容室でしか体験できないシェービング。セルフとは違って、肌に負担をかけないプロ仕様の刃を使って顔の隅々まで剃ってもらえるので、産毛や髭だけでなく老化角質も除去でき、皮膚常在菌のバランスが保たれることで吹き出物などもできにくくなるというメリットが! さらに、理容師の施術はリンパの流れに沿ってシェービングするため、顔の老廃物の排出を促し、健康な肌の維持にもなるなど、耳寄りな情報ばかり。
 
なるほど、理容室は短いヘアスタイルを得意としている面もあり、さらにシェービングや眉毛カットなどのメニューがあるとなれば、経営者や営業職など、清潔感や身嗜み、人に与える印象を大事にする男性は「美容室より理容室派」も多いのかもしれません。とはいえ、まだ女性の理容室利用者増についてはいまいちピンとこない・・・と思っていたら、千葉県理容生活衛生同業組合の先生方のご厚意により、レディースシェービングを初体験させていただくことになりました!
 
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セルフでは左右均等にするのが難しい眉カットもお任せ
眉毛も「どんな印象にしたいか」とヒアリングのうえ整えていただくので、気分は理容室というよりまるでデパ地下のコスメカウンター。いざシェービングの施術をしていただくと、フワッフワのシェービングクリームがとにかく気持ち良く、「刃物が肌にあたっている」という感覚もあまりなくてびっくり! さらに、小鼻の脇や耳もとなど、セルフでは行き届かない部分まで丁寧に剃っていただき、終始目からウロコ状態でした。仕上がりは、ツルツルの手触りに加え、産毛や古い角質もクリアになったことで肌のトーンも明るくなっている! おかげで、翌日はメイクのノリが良く、素肌を活かす薄化粧でちょっぴり時短になった気も・・・!? 男性も女性も関係なく、感度の高い方々が理容室に注目する理由が、身を以てわかりました。
 
清潔感のあるヘアスタイルはもちろん、顔色の明るさや眉毛による表情の違いが与える好印象は、ビジネスシーンでも良い影響を与えるのではないでしょうか。業界の活性化により、ますますネオ理容室が増え、技術や空間もブラッシュアップしていくのが楽しみですね。このブームに乗って、まだ理容室を経験したことのない人は、ぜひ1度利用してみては!

 
 
取材協力
千葉県理容生活衛生同業組合
http://www.hair-chiba.or.jp/
 
取材協力店
TAKAGI HAIR SALON
 

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