That's Amazing 食べ合わせ
「納豆は何回まぜるのがベストな食べ方か？――正解は20回」
これ、某バラエティ番組の検証です。20回が正しいとする根拠は、(1)豆が原型をとどめつつ (2)粘りが出て味が深まるバランスの限界がこのあたりだからだそうですが、皆さん、こんな説明で納得できますか！？
「うそじゃん。50回はまぜなきゃ」 「100回だろ」 「回数じゃない、形でもない、色が白くなるまでだ！」――早くもケンケンガクガクの論争が聞こえてきます。中には 「手が疲れて動かなくなったとき、そこがあなたの正解です」 などと、みょうに達観したご意見まで･･･。
ことほど左様に、物の食べ方にはそれぞれの流儀があるもの。そこで今回は、本誌スタッフにオリジナルの 「意外な食べ方」 を聞いてみました。
～秘伝その壱 食材に垣根はいらない～
まずはスタッフEの報告。
「釜揚げうどんはオリーブオイルと粗挽きコショウで食べます。 めっちゃうまいっすよ！」
来ましたうどん。キミから出ると思ったｗ。食材を特定していないのにうどんが出てくるあたり、さすが、香川県を別格として堂々のうどん消費量全国2位に輝く群馬県民のE君。うどん、そば、ラーメンの三大麺類を合わせれば、群馬県は人口あたりの麺類飲食店数が全国トップになるのだとか。
さっそく食べてみた。（写真）
オリーブオイルで喉ごしツルツル。口はテカテカ。でも、味は･･･なんていうか、うどんの白い味 しかしないんだけど、なんか間違ってる？
まあ、同じ小麦粉でできたパスタだし、スパゲッティとオリーブオイルがベストセットなのを考えれば、これは心の垣根感 に過ぎないのかも。食べつければ、オリーブオイルの意味合いがわかってくるかな。
～秘伝その弐 ニューヨークスタイル？～
ついでスタッフKの報告。
「牛乳+醤油せんべいです。これさえあれば生きていけます。
最近牛乳が飲めなくなったのでやってません。
ちなみに過去、誰にも理解されたことありません」
醤油せんべいといえば 「おにぎりせんべい」。昭和44年生まれの超ロングヒット商品を、恐れながら、冷たい牛乳にふやけさせていただいて･･･ え、ちがう？ ふやかさないの？ 「ビールに枝豆の感覚で牛乳に醤油せんべいです」 って、それ、自分もやったことあるなあ。意外に理解者いるかもよ。せっかくだから、この機会に、我々の知らない世界に行ってみましょうよ。
というわけで、やってみた。牛乳とおにぎりせんべいのシリアルフレーク な食し方。（写真）
これ、おいしいわｗ シリアルよりも牛乳よく吸います。醤油くささは消えたのにコクはあって、身が厚いから食感もソフトで、おいしい。
Kと同じくお腹ゴロゴロになったかは、あえて伏せておきます。。
～秘伝その参 ホット納豆～
「納豆のカップにお湯を入れて温めて、お湯を捨ててまぜると、ふわっとクリーミーな泡立ちになってうまい」
プロデューサーTの報告です。冷蔵庫から出したばかりの納豆が冷たいのがイヤだったのがきっかけで始めたというこの秘伝。大切に冷温保存されてきた醗酵食品に、温めるためだけに熱湯を入れるという、あまりに直截的なアクションが印象的でした。それで 「クリーミーな泡立ち」 って（笑）、そんなキャラだったんですか。
やってみましたとも。（写真）
温かくして、まぜて･･･ お、手応え軽い。それで、温まったまま冷めないですね。むしろ、何口か食べてからのほうが、ジワリと温かさを感じてくる。これ、たぶん、麻婆豆腐とか中華丼とか、トロミのついた料理が熱いまま冷めないのと同じ原理でしょうね。匂いがキツクなるなと感じたのも初めだけで、味わいも確かにクリーミー。これはいいかも。
＊
今回の 「意外な食べ合わせ 」報告。ネットでリサーチした時点から感じていたのは、「納豆の食べ方や食べ合わせがやたらに多い」 ということでした。納豆は、あのネバネバと味覚は、私たち日本人の “魂の記憶” にからんで離れない味なのかもしれませんね。国産大豆をもっと増やさないとなあ・・・。
That's Amazing 食べ合わせ ―それおいしい？ 意外な食べ方三番勝負―
