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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
今年の3月からは日本でも2002年に公開され、話題を呼んだ映画『キューティ・ブロンド』のミュージカルで主演を果たす。同作は、常にピンクの服を身にまとい、オシャレも恋も楽しむブロンドの女子大生エルが、結婚間近の上院議員を目指す彼に振られたことをきっかけに、一念発起して弁護士を目指す、というストーリーの作品だ。とことんポジティブでハッピーなキャラクターのエルを神田さんがどう演じるのか、探ってみた。
 
 

映画版のエルを完全再現

 
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主人公のエルは、現れただけで場が明るくなったり、努力家だけどいつもどこか力が抜けていて、物事に夢中になっているうちに目的を達成していたりと、同性として憧れます。その憧れを今回体現できると思うと、今から楽しみです。
 
演じ方としては、やっぱり皆さんの頭の中には映画版のイメージが色濃く残っていると思うので、あの映画版のエルを完全にトレースしようと思っています。アメリカ人特有の仕草やリアクションをいかにナチュラルに成立させるかは課題ですけれど、あの強いキャラクター感や可愛らしさをきちんと再現させたいですね。なので今回は、普段からピンクの服を着るなどして、テンションを高いところで保ったまま本番を迎えたいと思っています。映画版のファンの方にも安心して見ていただけると思うので、ぜひ楽しみに待っていてもらいたいですね。
 
私自身は、ミュージカルを見るのもするのもすごく好きです。役に対して、合う・合わないがはっきり露呈するという意味ではシビアですけど、ハードルが毎回あるのは嫌いじゃない。それを乗り越えるために悩んだり、人の力を借りたり・・・。音楽づくりもそうで、その過程そのものが好きなんだと思います。特に今回のように主演を長期にわたって演じるのは初めてなので、手探りで形をつくりつつ、先輩方の胸もお借りするつもりでやりたいなと。「こういう部分がウィークポイントなので、力を貸してください」とちゃんと素直に言える主演でありたいと思っています。そうして最終的に自分がセンターに立つことで、まとまりのある舞台を目指していきたいですね。
 
 
<インタビュー・文 青柳裕子/写真 TATSURO/ヘアメイク 吉田真妃(クララシステム)>
 
 
 
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神田沙也加(かんだ さやか)
1986年生まれ 東京都出身

2001年に15歳で芸能界デビュー。その翌年には歌手としても始動し、シングル『ever since』をリリースした。2003年には舞台『Into the Woods』に出演し、舞台女優としてのデビューも果たす。声優としては、2014年にディズニー映画『アナと雪の女王』のアナという大役を務め、「第9回声優アワード」で主演女優賞を受賞。舞台女優としては、10年以上にわたりキャリアを積み、2017年3月からはミュージカル『キューティ・ブロンド』で主役のエルを演じる。その他にも、ナレーション、ラジオレギュラーを担当するなど、多岐にわたり活躍している。
 
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ミュージカル『キューティ・ブロンド』公式サイト
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(取材:2016年11月)