B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

働く喜びを積み重ね 自立へと導く就労支援
一般社団法人つむぎ/ワークステーションつみ喜 代表理事 稲見雅文

 
プロフィール 栃木県出身。1992年にJAC、ジャパン・アクション・クラブに入る。日光江戸村に配属され、日舞や剣舞、殺陣、茶道に乗馬、ダンス、南京玉すだれなどを学びながら、舞台や映像作品で活躍した。2014年にプリンター業で独立。2018年に(一社)つむぎを設立し、代表理事に就任した。現在は就労継続支援B型事業所ワークステーションつみ喜を運営し、障がい者の就労支援を行っている。【ホームページ
 
 
 
「たとえハンディキャップがあっても人から認められ、働く喜びを積み重ねていける空間を提供したい」。そう語るのは、就労継続支援B型事業所ワークステーションつみ喜を運営する稲見雅文代表理事だ。その言葉どおり、一般企業との連携やコミュニケーションの徹底した訓練など、独自の手法で障がい者の自立を支援している。今回はそんな稲見代表が抱く事業への使命感や利用者への熱い思い、今後の目標などについて詳しくうかがった。
 
 
 

一般企業とも提携して障がい者の自立を支援

 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 水野裕子(タレント)
水野 一般社団法人つむぎさんがさいたま市見沼区で運営する就労継続支援B型事業所ワークステーションつみ喜さんにお邪魔しています。こちらではどのようなお仕事をしてるんですか?
 
稲見 障害のある方に通所いただき、将来的に一般就労できるよう訓練作業を行っていただいています。具体的には、地元の老舗企業、喜多山製菓さんと提携し、お煎餅の包装やシール貼りなどの軽作業を実施しています。
 
水野 一般企業との提携って珍しいですね! 
 
稲見 喜多山製菓さんはさいたま市の推奨土産品において金賞を受賞している銘菓で、代表取締役の片岡誠一さんにはつむぎの理事も務めていただいています。
 
水野 地元企業と協力することで、事業の幅を広げているんですね。稲見代表が就労支援事業を始められたきっかけを教えていただけますか?
 
稲見 ある経営者の集いで、ダウン症の息子さんがいる中村進氏と出会ったことです。中村氏はハンディキャップを持つ子たちの自立や就職支援を行いたいと考えられていたんです。その思いに共鳴し、高齢の中村氏に代わって私が代表理事としてつむぎを立ち上げました。発起人の中村氏にもつむぎの理事を務めていただいています。