濱中　白濵代表が工夫を凝らしながらレッスンをしているのがよくわかりました。その成果を出す発表会も開いているんですか？
 
白濵　ええ、毎年一度、夏のはじめに催しています。子どもたちには事前に「発表会ってこんなやで」と写真を見せて雰囲気を知ってもらっています。たくさんの人が見に来ると知ると、みんな「恥ずかしい」「出たくない」と言うんですよ。ところが、舞台でのおじぎの仕方などを教えると、意外とみんな気合いが入ってやってくれるんです。私がお客さん役になってピアノの横に座り、ここで立ち止まって一礼、それからこんなふうに弾いて、という段取りを練習し、最後に拍手をすると自信が出てくるみたいですね（笑）。
 
濱中　緊張が嫌なのか楽しいのかわからないな（笑）。私も親として、子どもをやる気にさせるのは難しいと感じていますよ。でもピアノは、先ほどお聞きした70代の方もそうであるように、いつまでも楽しめるところがいいと思います。野球もとても楽しいスポーツで人気もあるものの、体力が必要なのでピアノほど長くは続けられないんですよ。ただ、ピアノは経験のない人が始めるとき、ちょっと勇気がいるかもしれませんね。
 

 

 

 

「仕事を楽しむ」とは‥

生徒さんと一緒にレッスンを楽しむことです。ピアノが嫌にならないように工夫を凝らして、その結果楽しんでもらえることほど 嬉しいことはありません。生徒さんのペースに合わせながら、私自身も日々学んでいる気持ちです。