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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

高品質の補綴物を提供し 
業界の地位向上を目指す

 

精巧な技工物でノーアジャストメント

 
 身内に同業者がいるのは、心強いですよね。ところで先ほどおっしゃっていたジルコニアという素材を初めて耳にしました。昔からあったんでしょうか。
 
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千葉 確かにそうですね。東アジアなどでつくられた安価な技工物には、日本では使用できない金属が含まれている粗悪な品もあり、問題になったこともあります。人の口腔内に入るものですから、安全性にもこだわり、細部まで丁寧に仕上げないと、安心していただけませんよね。
 
千葉 臨床現場で盛んに用いられるようになったのはここ10年くらいですね。硬くて丈夫、それにアレルギー反応を起こすことが少ないので、患者様に好まれています。これがサンプルです。
 
 おおっ、これは本物そっくりだ! 全部手作業でつくるんですか?
 
千葉 いいえ。製作の大まかな流れを説明しますと、歯科医院から送られてきた歯形をもとにして模型をつくり、模型上にワックスで歯の形をつくります。その模型とワックスをスキャニングマシンで読み取り、ジルコニアを機械で荒削りしてから手作業で仕上げをするんです。最近は技術が進歩し、機械がやってくれる工程が増えていますね。でも、最終的な細かい調整は熟練の歯科技工士が手作業で行わなくてはなりません。
 
 完成したものを、さらに歯科医師が患者さんの口に合わせて微調整し、患者さんはようやく、ものを噛める状態になるわけですね。
 
千葉 はい。ただ、私の場合は「ノーアジャストメント」、つまり歯科医師さんが調整不要の製作を売りにしていましてね。歯科技工士は患者様の口腔内に触れることはできませんが、歯科医師さんから受け取った情報から、どうつくったら最も噛みやすいかを考えたうえで製作をしています。実は、屋号の「NOA」というのは、「No Adjustment」の略なんです。
 完成品を臨床現場で再調整すると、患者様はかえって噛みにくく感じることがあるんですよ。ですから、装着するだけで済ませられるところまで、精巧に仕上げるのがモットー。ただ、調整不要なものを製作するためには、歯科医師さんと歯科衛生士さんの協力が不可欠になります。最初の型取りの段階でエラーが発生していたら、元も子もありませんからね。
 
 そこまで考えて製作をしてくれるなんて、歯科医師にとっても千葉代表は頼りになる存在だろうなぁ。これまでお仕事に携わってきた中で、最も達成感が得られた出来事があれば、教えてください。
 
千葉 難しい色合わせに成功したときのことでしょうか。歯科医師さんからの発注には、自然歯と人工歯との色合わせのため、口腔内の写真と色見本が添付されています。ただ、人間の歯の色は非常に複雑で、ぴったりと同じ色にあわせるのは、とても難しいんです。
 
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 あ、それわかりますよ。差し歯を入れたとき、折れる前の歯と似た色にしてもらったんですが、周囲の歯と比べると明らかに浮いて見えるんですよ。歯科医師にそれを相談して、再調整してもらいました。
 
千葉 それはよかったです。色の調整は難しいケースがありますので、成功したときの喜びはひとしおなんですよ。以前、歯科医院に出向いて患者様の装着に立ち会ったことがありまして、装着後「どれが差し歯かわからないほどだ」と喜んでいただいたのは嬉しかったですね。普段はラボにこもって作業をしていることが多いだけに、患者様の喜ぶ姿を間近で拝見できると、とても大きな達成感を得られます。
 
 
 
 

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