山本　畑山さんにお聞きしたいことがあります。土地や建物って写真や書類でおおまかな想像はついても、実際に見てみないとわからないことも多いんです。同様に、畑山さんはボクサーとして現役中、ビデオなどで事前に対戦相手を研究されていたと思います。とはいえ、実際にリングで対面した時に不安は感じませんでしたか？
 
畑山　うーん、強がりではなく、本心から「想像以上に強かったな」と思った相手はいなかったですね。というのも、僕は対戦相手をそもそも大きく評価するようにしていて。ビデオを見て強さを100と見立てた相手を、150、200くらいに考える。そうすれば、想像より強い相手ってのは自然といなくなるんですよ。
 
山本　なるほど！　相手を過大評価するんですか。
 
畑山　自分が経験を積んでいればその分、相手をどこまで過大評価すればいいかの見当もつきます。その点、山本社長は経験が豊富で、業界の苦労も味わい、多くのお客さんや土地、物件を見てきていらっしゃるから良いですよね。「お客さんの立場になって考える」というポリシーも、実際には多くの経験を持っていないとできないことだと思います。
 
山本　畑山さんに太鼓判をいただけるなんて心強いです。この経験を、今後は従業員たちにもっと伝えていこうと思います。
 
畑山　これからの動きについては、どのようなことをお考えですか？