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ビジネス 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート vol.9 こだわるのは何のため? こだわらないのは誰のため? 繁盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート 経営コンサルタント/サトーカメラ代表取締役専務

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こんにちは。佐藤勝人です。いやはや、あっちィねえ。私のいる栃木は夏の最高気温で有名な埼玉の熊谷とか群馬の館林ほどではないけども、同じ関東平野の県だけあって、やっぱり夏は暑い! だからこの時期の出張は冷房のきいた新幹線の車内が最高に快適なわけで、寝苦しい夜が続く分、移動中の車内でひと眠り・・・は、私の場合、しないんだなぁ。今回はそのあたりの話です。どうぞ。
 
 

在来線と新幹線を乗り継いで6時間半

 
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写真は長崎。この日の移動もなかなか長時間でした。
この連載は出張や視察で行った先で見聞したことをつづる企画だけど、今回分の話を始めようとして早々、編集さんに「珍しく国内から出なかった1ヶ月でしたね」と言われました。さらに「毎月必ず1回はかなり長時間の移動をされてますよね」とも言われた。自分では特に意識していなかったけど、意外なところを見られているもんだね。
 
今回一番長時間だった移動は、6月22日に行った和歌山県田辺市からの帰路だった。在来線と新幹線を乗り継いで、栃木の宇都宮まで6時間半。紀伊田辺から新大阪に出るだけで特急でも2時間半かかるんだから、トータルだとそれくらいかかっちゃう。出張慣れしている方からは、「飛行機に乗ればいいじゃん。南紀白浜空港から羽田まで1時間だよ」と言われそうだけど、私の場合、それはそれで都合がよろしくないんだよなぁ・・・。
 
というわけで、せっかくだから今回は趣向を変えて、「佐藤勝人の移動」がテーマです。いつも過激な話ばかりだから、たまにはこういう柔らかいテーマも夏休みらしくていいでしょう。
 
 

移動手段に希望する条件は2つだけ

 
私が新幹線に乗るときはグリーン車にしたり指定席に乗ったり、自由席にしたり、その日の気分でいろんな席に乗るということは、以前にも話したと思います。理由が「全部のクラスの乗客の感覚をわかっておきたいから」だということも話したと思う。ただ、希望する条件はあって、できれば揺れないほうがいい。新幹線はこの点クリアだけど、在来線でたまに揺れのひどいのに乗ると、本を読むにもパソコンで仕事をするにも、もうね、目が、ツライから(笑)。
 
あと、1回乗ったら最低2時間は乗り換えなしで乗っていたいです。私はサトーカメラ本部にも自宅にも書斎なんてものは構えていません。「壁が書棚の落ち着いた書斎で、マホガニーの重厚な机に向かい、革張りの椅子に腰かけて思索する」なんてのは自分のガラじゃない。常に現地を飛び回り、現場から発想を得るのが自分のスタイルだ。そうすると、必然的に、移動中の車内がデスクになるんです。だから1回乗ったら2時間ぐらいは集中して仕事を片付けられるほうがありがたい。飛行機で1時間飛んで終わりだと、ちょっと短すぎるんだよなあ。
 
 

結局最強なのはどんなやつか

 
移動に条件があるとしたらそれぐらいです。どこに行くときは必ずどこの駅弁を買うとか、席は絶対に窓際で進行方向を向いてないとダメとか、そういうこだわりは一切持ちません。ついでに言うと、ゲン担ぎみたいなことも一切やりません。昔は出張に行ったら現地の神社にお参りしてそこのお守りを買って・・・みたいなこともしてたけど、それもやらなくなった。
 
だって、疲れるんですよ、そういう決め事があると。
 
皆さんもいっぺん考えてみるといいと思うんだけど、決め事とかゲン担ぎとかって、結局は自分の精神状態を整えるためのものじゃないかな。であれば、決まったルーティンに頼らなくても、いつでも最高のパフォーマンスを出せるのが理想でしょう。どんな状況でも自分の気持ち一つで平常心を保てるやつが最強でしょう。
 
私がこのことに気付いたのは40歳を過ぎてからでした。それまでは、勝負の日はやっぱり赤のパンツを履いていたんですよ。今日の講演は気合入れなきゃ、とか、今日のセミナーはガチの勝負だぞ、っていう日は、朝食は絶対に嫁が握ったおにぎりじゃないとイヤだったしね。それで朝起きてご飯を炊いてなかったら「早く炊けーっ! 早く握れーっ! 遅れちまうよーっ!」なんて、1人で大騒ぎしてね(笑)。
 
私がそうやって焦っていると、嫁がのんびり言うわけよ。「コンビニのおにぎりでいいじゃん。何が違うのよ」って。本人の名誉のために補足すると、何も嫁さんは、めんどくさいからそう言っているんじゃないんだ。“あなた、自分で自分のこと見えてる? そんな決め事に頼らないと闘えないようじゃ、カッコ悪いわよ”っていう意味なんだ。
 
嫁さんにしたらそんな「男のこだわり」なんて、駄々っ子のわがままと同じなんだよね。そう気付かされて客観的に振り返ってみたら、こだわりを持つのがカッコイイと思い込んでいるのは実は自分だけで、周りの人は案外何とも思っていなかった。だったら、そんな小さいことにこだわるより、与えられた状況に合わせて柔軟に対処できるようになったほうがいい。そっちを目指すほうがよっぽど自分の経験値が上がる。そう思って以来、つまらないこだわりは一切捨てました。(『男の隠れ家』の特集みたいな男性誌的な話を期待されていた方にはゴメンナサイ。)
 
 

思いやりなんかじゃない。自分のためだ!

 
このスタンスに変えてからはあらゆるアクシデントから学べるようになりました。講演に呼ばれて行ってホワイトボード4枚お願いしたところ壇上に上がったら1枚しかなくても、ピンマイクをお願いしておいたのに行ったら普通のマイクすらなくて地声でしゃべることになっても、動揺なんてしない。相手を責めもしない。何も相手だって、遊んでたんじゃないからね。それなりの事情があってそうなっているわけだから。
 
こう言うと「佐藤さんは相手のことを思いやれる人だ」とか「心が広い」と思うかもしれないが、そういうことじゃないのよ。悪いけど。自分がその状況でいかに対処できるかの窮地を楽しんでいるんだ。“よっしゃ、また経験が積めるぞ!”と思っているんだ。相手のためじゃない。自分のためなんだよね。
 
だって、自分をつくれるのは自分だけなんだよ。環境が良ければ素直な人間が育つかっていったらそうじゃない。美しい大自然に囲まれて育っても全員が純粋無垢な大人になれるわけじゃない。でも、だからこそ勉強する意味が生まれるんだ。昨日までの自分で未来の自分を決めるんじゃなく、なりたい自分を未来に思い描くからこそ、そこに向けて勉強を続けるんだ。
 
そのためには「こうじゃなきゃいけない」なんていうこだわりは邪魔なだけ。またそんなこだわりがなくても、世界中どこに出ても活躍できるのが、歴史とか民族性とかに裏打ちされた日本人ならではの強みだという話を続けたいところだけど、それはまた今度。もっと話を聞きたいと思ってくださる方は、ぜひ勝人塾にお出でください。お待ちしています。
 
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詳細はこちら
 
繫盛請負人・佐藤勝人の時事国々リポート
vol.9 こだわるのは何のため? こだわらないのは誰のため?

 著者プロフィール  

佐藤 勝人 Katsuhito Sato

サトーカメラ株式会社・代表取締役専務/佐藤商貿(上海)有限公司・総経理/日本販売促進研究所・経営コンサルタント/作新学院大学・客員教授

 経 歴  

1964年栃木県宇都宮市生まれ。1988年、兄弟とともに家業のカメラ店をカメラ専門チェーン店に業態転換させ、商圏をあえて栃木県内に絞ることにより、大手に負けない経営の差別化を図った。以来、「想い出をキレイに一生残すために」というコンセプトを追求し続けて県内に18店舗を展開。同時におちこぼれ社員たちを再生させる手腕にも評価が高まり、全国から経営者や幹部リーダーたちが同社を視察に訪れている。2015年からはキャノン中国とコンサルティング契約を結び、現場の人材育成の指導にあたる。主な著書に『売れない時代はチラシで売れ』『エキサイティングに売れ』(以上同文館出版)『日本でいちばん楽しそうな社員たち』(アスコム)『一点集中で中小店は必ず勝てる』(商業界)など。最新刊『断トツに勝つ人の地域一番化戦略』(商業界)が好評発売中。

 オフィシャルサイト 

http://satokatsuhito.com/

 オフィシャルフェイスブック 

https://www.facebook.com/katsuhito.sato.3?fref=ts

 サトーカメラオフィシャルサイト 

http://satocame.com/

 
 
(2017.7.19)
 

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